病院で事件!?
救急車の音とは違う「ウーーーウ、ウーーーウ」という高音の音だったので、病院の近くで何か事件でも……? と思っていたのですが、サイレンはなかなか鳴り止まず、私はその音が気になって眠れなくなってしまったのです。
仕方がないので、しばらくその音に耳をすませていると、あれ……? パトカーのサイレンではないと気づきました。私がサイレンと勘違いしたその音は、どこかの病室の陣痛に耐えているママの声だったのです。
独特な叫びだったので苦しむママの声だと気づくのが遅れましたが、それに気づいてからは心の中で「そうだよね、痛いよね……頑張れ! 大丈夫!」とエールを送っていました。同室の産後ママさんたちも、はじめは「パトカー!?」などと言って窓の外を見たり、ソワソワしていましたが、頑張っているママの声だと気づいてからは、静かにみんなで仲間を応援する夜となりました。
後日、廊下などで産後のママさんとすれ違うたび「この方があの声のママかな?」なんて心の中で想像して、出産を控えたママ、出産したママに、仲間意識が芽生えた出来事でした。今も街でパトカーのサイレンを聞くと、あの夜のことを思い出します。そのたびに「ママはみんな頑張っている! 偉い! 私も頑張ろう」という気持ちになります。
著者:甘味好子/40代・女性・パート主婦。2人兄妹の子育て中。育休中。
イラスト:あま田こにー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)
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