第一印象から戸惑いが…
迎えた初日。新人のAさんは華やかなメイクと目を引く服装で登場しました。社長や上司、同僚の男性陣は「若くてかわいい」と笑顔で歓迎。私だけが「この雰囲気、ちょっと仕事に合うのかな……?」と不安を覚えていました。
ただ、「見た目より中身。仕事さえ頑張ってくれれば大丈夫」と気を取り直し、教育係として指導を始めました。
「できません」が口ぐせの新人
最初に任せた電話対応。ところがAさんは「電話は恥ずかしくて無理です」と拒否。シュレッダーをお願いすれば「怖いからできません」、コピーや入力作業も「壊したら困るからやりたくない」と、次々に断られてしまいました。
それでも私が「少しずつ覚えていきましょう」と声をかけると、Aさんは涙目になり「先輩が怖い」と周囲に訴えるのです。
結果、上司からは「厳しくし過ぎだ」と私が注意される始末。私は次第に指導する気力を失っていきました。
放置した結果、職場が大混乱に
そこで私は「もう何も言わない」と決め、Aさんには最低限の作業だけを任せることにしました。
すると、これまで甘やかしていた男性社員たちも困り始めたのです。書類は進まず、電話対応も滞り、ついには取引先から「仕事が遅れている」とクレームが相次ぎました。
「かわいいから大目に見よう」としていた周囲も、ようやく現実に気付いたようでした。結局、Aさんは長続きせず退職。職場は少しの混乱を経て、以前のペースを取り戻すことができました。
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「注意すると泣く」「できません」と逃げ続ける新人への対応は、本当に骨が折れますね。ですが、今回の経験から「人にどう思われるかよりも、自分がどう働くか」が大切だと考えさせられますね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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