記事サムネイル画像

「真昼間から何してるの!」夫が育てたモンスター義母→「外出中ですが…?」私が不在の家で義母に悲劇が!

結婚当初から、過干渉の義母からいびられ続けている私。「大切に育ててきた息子と結婚したからには、自分と同じように大事にしてくれなきゃ困る」と言う義母。わが家は共働きなので、夫にも少しは家事ができるようになってもらいたいのですが、私が夫に家事をさせようものなら、小言の嵐で……。

「息子は私に似てやさしくて人格者。完璧な人間なの。息子第一に考えられないなら、離婚させるわよ!」などと毎日のようにののしられ、離婚まで口にされると、さすがに私も参ってしまいます。

 

私の仕事終わりを見計らって電話をかけてきては、長々とお説教されるなど、日常茶飯事。夫に頼んで注意してもらっても、まったく収まりません。お互いがお互いに甘い夫と義母。そのため夫の注意にも大した期待はできず……。

 

 

義母から怒りの電話がかかってきて…

最近では、私が帰宅するころに義母がわが家の前で待っているように。そして、当然のように上がり込み、室内を隅々までチェックしては、家事のダメ出し。私の我慢もそろそろ限界で、夫に相談すると、少し実家に戻ってはどうかと提案されました。

 

夫は、今までの自分の態度を反省。「俺の甘さが母さんを暴走させている、今回こそはきつく言って立場をわからせるよ。もう二度と家にも来させないから」とまで言ってくれたのです。これまで頼りないと思っていた夫ですが、もう一度信じてみようと思いました。

 

私がいないと知ったら「邪魔者がいなくなった」と義母は喜ぶでしょう……少し納得はいきませんでしたが、私は夫の言葉を信じ、しばらく実家に帰ることにしたのです。

 

そして、私が実家に帰っている間に夫から「母さんにはきちんと話したから。でもせっかくだからしばらくはゆっくりしておいで」と連絡もあり、少し安心した私。ところがその2日後、義母はまたわが家に勝手に来てしまったようでした。突然、私へ怒りの電話がかかってきたのです。

 

「真昼間から何しているの?!」
「外まで声が聞こえているわよ!」
夫から私が実家に帰っていることを聞いているはずなのに、私の声が近所中に響き渡っていると激怒している義母。私は何のことかわからず、家にいないことを伝えました。

 

「私は外出中ですが……?」

 

「え?」
混乱する義母に状況の説明を求めると、どうやらわが家では情事の真っ最中。窓でも開いているのかその声がダダ漏れなんだとか……。しかし、その声の主は私ではありません。つまり、考えられることは夫の不倫。

 

「ありえない! 何かの間違いよ! 息子がそんなこと……」と義母は取り乱し始めました。ひとまず、今すぐ帰ると伝えた私。

 

 

信じがたい事実が発覚…

そして、夫の不倫が発覚しました。それも、W不倫。最近は残業続きでしたが、それは真っ赤なうそ。毎日のように仕事終わりに不倫相手と会い、私の留守中には家にまで連れ込んでいたのです。私の帰りを待たず、踏み込んだ義母に問い詰められ、すべてを白状した夫。

 

私が帰宅すると、夫は「ほんの出来心だったんだ! 許してくれ!」とひたすら謝ってきましたが……。もちろん許せるはずがありません。離婚は確定です。

 

その場で泣き崩れ、「息子がこんなバカなことをしたのはあなたのせいよ……あなたが息子を見下して、家事を押し付けていたせいで……」と嘆く義母。私が夫を見下していた? 家事を押し付けていた? そんなことしていません。この後に及んでもまだ私をいびるのかとあきれていると、今度は夫に質問し出す義母。

 

「そうよね? あなたは家事をさせられて、妻の機嫌まで取らされて、おまけに毎日のようにバカにされて……それがストレスだったのよね?」

 

義母からの問いかけに言葉を詰まらせる夫。私が「どういうこと?」と聞くと、夫は力なく「うそです」とひと言。そして、ぽつりぽつりと話し出しました。夫の話によると……。

 

義母は息子を溺愛し、もともと私に厳しかったのですが、それをヒートアップさせていたのは、なんと夫でした。私が家事をしない、自分を見下してくる、義母の悪口を言っているなどと、義母にうそを伝えていた夫。そのため、嫁いびりは収まるどころか激化していたのでした。私が義母に追い詰められれば、不倫に気づかれにくいと考えたと言うのです。

 

私を1番苦しめていたのは夫……信じがたい告白に私も義母も言葉を失いました。

 

夫は最後に、「でも正直もう、君にも母さんにもうそをつき続けるのに疲れていた。だから全部話した。2人に申し訳ない……俺、変わるから」と。罪を認めたから許してくれとでも言うかのような発言に、もう何も言い返す気にはなれませんでした。

 

そしてこの日以降、義母は壊れてしまいました。家に押しかけたり、仕事終わりに待ち伏せしたりして大騒ぎ。かつて私に向けられていた敵意は完全に夫に……。

 

 

壊れた愛のゆくえ

義母は、不倫をとくに憎んでいたのです。なぜなら、自分の離婚理由が義父の不倫だったからです。義父に裏切られたことを今でも許せずにいたのです。自慢の息子が同じことをしたのですから、怒りが収まらないのも当然でしょう。

 

義母が暴走していたころ、私は弁護士に相談し、夫との離婚の話し合いを進めました。すると夫は「母さんが悲しむ姿は二度と見たくなかったのに俺は最低だ……だからこそ復縁したい!」と言い出したのです。「母さんに、一度壊れても元に戻れる愛もあると知ってほしいんだ!」と言うのです。

 

どこまで自分本位なのでしょう。何を言っているのか理解に苦しみます。「ありえない」と突き放す私に、「ひとりではあのモンスターの相手は無理だ」と言って泣き出す夫。そもそも義母を暴走させ、モンスターにしてしまったのは夫です。自分の親をモンスター呼ばわりし、面倒ごとから逃げようとする姿には心底あきれました。

 

その後、離婚が成立し、無事に慰謝料も受け取ることができました。結局、あの親子は、憎み合いお互いを厄介者扱いする関係になってしまったそう。不倫相手とも破局し、2人で苦しい生活を送っていると風の噂で聞きました。一方私は、実家に戻り、最近やっと心が回復してきて、楽しい毎日を送れるように。これからは自分の気持ちを大切に生きていこうと思います。

 

◇ ◇ ◇

 

裏切りの先に、幸せな結末は訪れないものなのですね。嫁いびりをする義母が最大の敵に見えましたが、真の元凶は夫でした……。1番の味方であってほしい存在のパートナーに裏切られていたという現実は、とても受け入れがたく、どれほどつらかったことでしょう。心休まる穏やかな日々が続くことを願うばかりです。

 

【取材時期:2025年9月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
  • \ この記事にいいね!しよう /
    シェアする

    • コメントがありません

    この記事の著者
    著者プロファイル

    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

    読者からの体験談をお届けします。

    同じ著者の連載

    新着記事が配信されたら、メールやプッシュ通知でお知らせ!
  • 気になる記事をまとめ読み

    人気連載

    新着連載

    連載完結

    もっと見る

    注目記事を探す

    人気記事ランキング

    アクセスランキング
    コメントランキング

    お得な無料キャンペーン

    エンタメの新着記事

  • PICKUP