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持病が悪化した義母「早く施設に入れなさい!」⇒自宅介護を告げた途端、豹変!“夫の秘密”が暴かれ…!

私は夫と義母の3人で暮らしています。ここ最近、義母の体調が目に見えて悪くなってきました。けれども義母は「まだまだ大丈夫」と言って、変わらず家のことをこなしてくれていて……。

「施設に入るから」という義母に、夫は…

今日は義母を病院へ連れてきました。どうか大事に至りませんように……と願っていたのですが、診断の結果、しばらく入院することに。退院後の生活を考えると、準備すべきことは少なくありません。介護ベッドを置くスペース、介助の動線、介護に必要なもの――考えることが山ほどあります。ただ、ベッドなどはレンタルできると知り、費用面の不安がぐっと軽くなりました。

 

まさかこんなに早く本格的な介護が必要になるとは、正直思っていませんでした。持病はあっても、もう少し穏やかな時間が続くはずだと、どこかで信じていたのです。選択肢として施設入所の話も出ました。実は義母自身が「施設でいい」と口にすることがあり、その言い方がどこか卑屈に聞こえるのが気になっていました。「どうせ私なんて邪魔でしょ」と笑って言う冗談の中に、本音が隠れているようで――。

 

一方で夫は、息子として施設を選ぶことに強い抵抗を示しました。「母親を家から追い出すみたいで」と。気持ちはわかります。問題は、在宅介護を選んだ場合の負担の分担でした。夫は「お前に負担をかける」と申し訳なさそうに言います。私は上司に相談し、時短勤務の提案をもらえたことを伝えました。もちろん、仕事を辞めれば介護に専念できますが、できれば仕事を続けたい気持ちがありました。

 

施設の空き状況は予測が難しく、タイミングによってはすぐに入所できないことも。また、費用が比較的安い施設であっても、年金だけでは賄いきれない場合が少なくありません。義母の貯蓄に手をつければ負担は軽くなりますが、当面は訪問介護や訪問看護を利用しながら在宅介護で進めようということに。夫が「実の母親の介護を嫁に丸投げするわけないだろ」と言い、家事や介護を分担しようと話してくれたことで、私の不安も少し和らぎました。

 

どうしても施設に入りたい義母。その理由に衝撃!

義母が退院した日。義母から「息子から聞いたけど、私を自宅で介護するって、正気なの?」と言われました。私は深くうなずき、「もちろんです。これからも一緒に暮らしましょう」と答えました。義母は眉根を寄せ、「要介護になった義母なんて邪魔でしょ? 早く施設に入れなさいよ」と畳みかけてきます。私は首を振り、「邪魔なんかじゃないですよ」と言いました。

 

すると義母は短く「うそつき」と吐き、目を細めます。「本当は追い出したいんでしょ。私はいいのよ、別に」。私は「うそではありません」と繰り返しました。それでも義母は譲らず、「いいから早く、私を施設に入れて!」と強い口調で告げました。続けて、低い声で「――あいつの思い通りにさせたくないの」と言います。私は思わず身を乗り出し、「お義母さん? あいつって、どなたのことですか」と尋ねました。義母はためらいもなく答えます。「息子よ」。

 

驚きで言葉が詰まりました。「え……?」。義母はさらに続けます。「あなたはわかってないの。息子の本性を」。私が「どういうことですか」と問うと、義母は私の顔を探るように見て、「どうせ、在宅介護にしたいって言い出したのはあの子でしょ?」と言いました。私は正直にうなずきました。「そうです。でも、私も在宅介護に不満はありません」。それに対し、義母は即座に「どうして息子が在宅介護がいいって言ってるのかわかる?」と重ねます。私は「親孝行したいからです」と答えました。

 

「違う!」と義母は私の言葉にかぶせるように否定しました。「あなたは騙されている。あいつはあなたが思っているような人間じゃないのよ」。私は戸惑いを抑えきれず、「え……?」と小さく声を漏らしました。義母は視線を逸らさずに続けます。「あの子はね、自分のことしか考えていない、自分勝手な人間なの。家で介護しようとしているのは、私のためじゃない。そっちのほうが自分に都合がいいからよ。あなたが忙しいほうが、息子は好き勝手できるの。あなたが忙しければ忙しいほど、あいつには都合がいい。――だって、愛人と会いやすくなるもの」。

 

 

在宅介護を望む夫。その裏に隠された思惑とは

私は「夫が浮気しているということですか」と義母に尋ねました。すると義母は、「そうよ。残念ながらね」と言い切ります。私は首を振り、「そんな……何かの間違いです。夫が私を裏切るはずがありません」と否定しました。義母はため息をつき、「よく考えてごらんなさい。最近、あの子、帰りが遅いでしょう?」と静かに問いかけました。

 

「それは……仕事で」と、私は反射的に口にしました。けれど義母は間を置かずに、「他にも怪しいところがあるはずよ」と続けます。「最近やけに美容室に通うようになった。いきなり育毛治療を始めたり、下着も自分で買ってきている」私は心のどこかが冷たくなるのを感じながら、「ああ……はい」と小さく答えました。義母はさらに続けます。「体臭を消すスプレー、リップクリーム、そしてスマホを常に持ち歩く」

 

私は「そう……ですね。仮にそうだとして、どうしてお義母さんがご存じなんですか」と尋ねました。義母は少しだけ口元をゆがめ、「私だっていろいろ気づくのよ。年寄りだからって、舐めてもらっちゃ困るわ」と言いました。

 

忙しい日々のなかで気づけていませんでしたが、帰宅の遅さ、洗面台に並ぶ見慣れないアイテム、テーブルに置きっぱなしにしなくなったスマホ――思い返せば、どこか引っかかる点ばかりでした。「お義母さん、ありがとうございます。お話は、しっかり受け止めます」と私は伝えました。義母は短くうなずき、視線をそらしました。

 

「在宅介護はやめます!」妻の決断に夫は!?

私は夫に、義母の件で話があると切り出しました。「在宅介護をやめる」と告げ、「施設にお願いする方針に変えることにした」と伝えました。彼は面食らい、「在宅でやっていくと約束したはずだ」と詰め寄りましたが、私は「気が変わりました」とだけ答えました。家での介護は、私たちの生活にとって、そしてお義母さんにとっても最善ではないと判断したのだと説明しました。

 

彼は「母さんを見捨てるのか」と声を荒らげました。私は、見捨てるのではなく、最も安全で継続可能な選択肢を選ぶのだと答えました。事前に本人から了承を得ていること、そして「家族に迷惑をかけたくない」という義母の本心がそこにあることも伝えました。

 

さらに、もし在宅に強いこだわりがあるのなら、まずは実の息子であるあなたが中心になって介護の舵を取ってほしい、とも伝えました。すでに施設の入所手続きを下調べし、候補や空き状況、費用の目安まで整理しています。費用について彼は激昂しましたが、まず義母自身の資産・年金・介護保険サービスを優先的に活用し、不足分があれば私たちの家計計画と照らし合わせて再検討する――そう説明しました。

 

彼は「俺に無断で決めるな!」「俺の母親のことは俺が決める」と声を荒げ、ついには「施設に入れるなら離婚だ」とまで言いました。私が「わかりました」と答えると、彼は「いきなり人が変わったみたいだ」と言いました。ですが、変わったのは私ではなく……。

 

 

義母に真実を突きつけられた夫。その後…

その日、私は居間の戸口に身を潜め、義母と夫のやり取りを黙って見守っていました。夫は焦った声で「母さん、嫁が勝手なことしてごめんな。施設は俺が解約しておくから」とまくし立て、さらに「費用を母さんの貯金から出すつもりだって」と、まるで私を“悪嫁”のように話していました。「俺は母さんを家から追い出すようなことはしないからね」とまで言い切る夫に、義母は静かに首を振り、「余計なことはしないで。私は施設に入るのよ」と断言しました。

 

夫はなおも食い下がり、「このままだと追い出されるよ」と義母を引き止めようとします。けれど義母は、これは自分が望んで選んだことだと、揺るぎない口調で答えました。ずっと前から候補の施設を調べ、気に入っていた場所にちょうど空きが出た――その機を逃したくないのだと。夫が「絶対に家にいたほうがいい」と感情をあらわにすると、義母は淡々と「家にいることで得をするのはあなただけ」と言い切りました。私や義母にとっては損しかない、と。

 

夫は「損得の問題じゃない」と反論しました。しかし義母は、夫の“狙い”を一点ずつ突き崩していきました。介護も家事も妻に丸投げにするつもりであること、そして――妻が家のことに追われている間に、外で「好き勝手する」つもりなのではないかということ。さらに義母は、夜中に夫が女と電話をしているのを何度も聞いたと静かに告げました。昔から地獄耳なのだと皮肉を交えつつ、録音もしてあると。その後、夫は否定を重ねた末に、ついに「不倫は事実だ」と白状したのです。

 

私はそこで姿を現しました。「不倫を認めるのね。なら慰謝料を請求します。離婚届も用意しました」と、落ち着いて告げました。その後、私は自宅を出て夫と離婚しました。夫の不倫相手は職場の同僚でしたが、ひょんなことから不倫が社内に発覚し、それぞれが支社へ異動になったと共通の知人が教えてくれました。一方で、私は今も義母と定期的に連絡を取り合っています。義母は実家を売ることを決め、今後もずっと施設で暮らすと話しています。信じていた人に裏切られたショックは大きかったものの、今は前を向いて暮らしています。

 

◇ ◇ ◇

 

介護や家族の将来をめぐる選択には、それぞれの立場や本音があります。誰かが我慢を重ねて成り立つ関係は、いずれ無理が生じてしまいますよね。お互いを思いやりながら、できるだけ負担をわかち合い、穏やかに日々を過ごせるようにしたいですね。

 

【取材時期:2025年9月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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