マウントを取る彼の女友だち
「久しぶり~!」と彼に声をかける女性。しかし、彼は誰だかわからないようで、「すみません……どちら様ですか?」と返事をしました。
すると彼女は怒りながら、「私を忘れるなんてひどい! 小学校が一緒だったA子だよ〜」と発言。どうやらこの女性、子どものときは彼と親しかったよう。彼は大学入学を機に地元を離れて今の場所に住んでいるのですが、聞けば、A子さんも最近、転職で近くに引っ越してきたのだとか。
「隣にいるのは彼女さん?」と、A子さんがちらりと私を見たので、「はい。初めまして、よろしくお願いします」とあいさつをしました。すると、「私、こいつとは付き合いが長いから。あなたが知らない昔の話、たくさん知ってるよ。仲良くしたいから連絡先を交換して!」と言ってきて……。
私はマウントを取られたようで不快な気分になりながらも、その場の空気を読んで連絡先を交換したのでした。
私の作ったお弁当に「50点」
それから1カ月後のある日、お弁当を持って彼と近所の公園に行ったときのことです。偶然A子さんと会ってしまい……。彼女は「うっわー! 手作りのお弁当? 女子力アピール?」と、私が作ったお弁当をジロジロ。
そして、「どんなレベルか私が採点してあげる! 私サバサバしてるからさ、忖度なしに感想を教えてあげるわよ~」と言い、唐揚げをパクリと口に放り込んだのです。おまけに、「うーん、ちょっと薄味かな? こいつの好みなら濃い味付け一択でしょ。50点!」と採点まで。
彼は慌てて「いや、おいしいから! 100点だよ」とフォローしてくれましたが、A子さんはそれが気に入らなかった様子。
「あんたって昔から、ぶりっ子タイプに弱かったもんね~」
そう言って、その場から去って行ってしまいました。
今度は電話をかけてきて…
「もうA子さんには会いたくない」と思っていたある日、今度は彼女から電話がかかってきたのです。出たくなかったものの、彼の友だちを無碍にするのも悪いと思い、私は電話に出ました。
「今、あんたの彼と飲んでいるんだけど。一応言っておこうと思って。話が盛り上がったら2軒目とか、宅飲みとかに移行しちゃうかも~」
私はイラッとしたものの、冷静に「そうですか」と返答。そして、ここらできっちりケリをつけることにしました。
私は事前に彼から、飲み会をする居酒屋の名前と参加メンバーを聞いていたため、彼に連絡をし「今から私も参加していい?」と質問。彼からは「もちろんだよ!」との返信があったので、急いでお店に向かいました。
そして、お店に到着した私の姿を見たA子さんは、今度は私に点数をつけだしました。
「私が一緒に飲んでるって言ったから、慌てて駆けつけてきたの? 嫉妬深くて怖いから、40点の彼女かな」
ついに彼の怒りが爆発!
我慢の限界に達した私が反論しようとしたそのとき、彼がA子さんに冷静に言いました。
「お前、調子に乗るなよ。俺の大事な彼女に、何が40点だよ! だいたい、昔から俺とお前はそんなに親しくなかっただろ。俺はお前の自分勝手な性格が嫌いだったからな」
すると、彼の男友だちも続けて、「いい加減、そういう子どもっぽいことするのはやめろよ」とA子さんに言ってくれ、私は怒りがすっと引いていきました。そして、私は笑顔で宣言しました。
「大丈夫です。いくらマウントを取ろうとしても、私と彼との絆はまったくゆるぎませんから!」
そのときの彼女の悔しそうな顔は、今でも忘れられません。それ以来、彼女から連絡がくることはなくなりました。
そしてその半年後、思わぬ困難を乗り越えた私たちはついに婚約。これからは挙式や新居の準備で忙しくなりそうです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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