生理のつらさを隠して勤務
生理中だった私は腰の痛みや腹痛に耐え、言葉にし難いモヤモヤとした気持ちを抱えて仕事をしていました。
「一緒に働く同僚たちには、生理のイライラをぶつけてはいけない」という気持ちから、なるべく余計なことを言わないように、生理中はいつもより口数が減っていた私。話しかけられれば無理して笑顔をつくり、普段通り振る舞っていましたが、自分からは人に話しかけませんでした。
当時の私は「黙っておけば平静を装えるだろう。我ながら完璧なカモフラージュだ!」と本気で思っていたのです。
先輩に声をかけられて
私は、私なりの気づかい方で完璧に生理のつらさを隠しているつもりでした。しかし実際は、ひと言も言葉を発さず、暗い表情で黙々と働く私の姿は、周囲にとてつもない違和感を与えていたようなのです。
そして、1人の先輩社員が本気で心配した表情を浮かべながら「びっくりするくらい静かだけど、どうかしたの?」と聞いてきました。すると他の先輩や同僚たちも集まってきて口々に「私も変だと思ってた!」「すごく具合が悪いんじゃ……」「早退してもいいよ?」と言ってくれました。
私はこのタイミングでやっと、まったく隠せていなかったのだと気付いたのです。
風邪だと誤解され!?
先輩や同僚たちは、どうやら私が風邪を引いて体調が悪いと思っていたようでした。先輩たちは「部長には言っておくし、残りの仕事も片付けておくから、今日はもう帰りな!」と言ってくれました。
私は今さら「いいえ、実はただの生理なんです……」と言い出す勇気もなく、このときはお言葉に甘えて早退させてもらうことに。
生理による体調不良ではあったので、家でゆっくり休めることになり安心したのは事実です。しかし同時に、先輩たちのやさしい行動に心苦しさも感じた出来事でした。
私の気づかいが裏目に出てしまい、結果的に先輩たちに心配をかけてしまいました。生理中に不調はつきものなので、じょうずにコントロールする方法をこれからも模索していきたいと思います。
著者:ごとうゆき/女性・主婦
イラスト:アゲちゃん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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