持ち寄りランチ&飲み会の始まり
当時1歳だった双子の娘と息子を連れて、夫の友人2家族とのランチ飲み会に参加しました。どちらの家庭にも小さな子どもがいたので、私たちは子どもたちも食べられるようにとゼリーを手土産に持参。
そのとき、まだAさん家族は到着していませんでしたが、私たちはおじゃました家の友人と約1年ぶりの再会に会話が弾み、育児や近況の話でとても盛り上がりました。
遅れて登場したAさん家族
開始から1時間ほど経ったころ、Aさん家族がコーヒーショップの紙袋を片手に登場しました。集合の予定は12〜13時ごろだったのですが、Aさん家族が到着したのは14時過ぎ。特に遅れたことへの謝罪もなく、自然に会話を始めるAさん夫婦に少し驚きました。
Aさん宅は車で1時間ほどの距離と聞いていたので、そこまで遠くもないのに……と内心疑問に思いつつも、小さな子連れなら多少の遅刻は仕方がないと受け止めました。
子どもにソレ!?驚きの手土産
Aさん家族が持ってきたのは、コーヒーショップのフローズンドリンク。チョコ、抹茶、キャラメル味のドリンクを、子どもたちも含めた人数分買ってきてくれたのです。
大人にはうれしい手土産でしたが、わが家の1歳児たちはまだチョコレートは食べられません。目の前に出されたドリンクを見た瞬間、子どもたちは当然欲しがってしまいます。私はなんとか他のお菓子で気を紛らわせ、飲ませないように必死でした。
3歳のお子さんを持つAさんは「え? まだチョコレートはダメだった? ごめんね。うちはもうチョコ解禁してるんだ」とのこと。食に関する方針は家庭によって異なりますが、1歳の子どもがいる家庭もある中で、このセレクトには正直驚きを隠せませんでした。
大人は楽しめるものであっても、子どもの前にチョコやコーヒーのドリンクを出されると親としては困ってしまいました。今回の出来事をきっかけに、「次からは子どもも一緒に食べられるものを持ち寄ろう」と事前に共有しておくことの大切さを実感しました。
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1歳ごろの子どもは、食べられるものが少しずつ増えていきますが、まだ消化機能が未熟なため、食物アレルギーや味の濃さ、カフェインなど、与えるものには引き続き注意が必要です。チョコレートやコーヒーなどの嗜好品は、糖分やカフェインが多く、子どもにとっては刺激が強いことも。
チョコレートは砂糖が多く含まれており、子どもの味覚形成にも影響を及ぼす可能性や、虫歯や中毒性といったリスクもあるため、3歳までは与えないようにしましょう。
また、消化機能や代謝機能が十分に発達していない小さな子どもは、カフェインの影響を受けやすいです。チョコレートやコーヒーをはじめ、紅茶やコーラ、エナジードリンクなどにもカフェインが含まれています。3歳以降、与え始めるタイミングは子どもの年齢や体格、食習慣、虫歯のリスクなども考えながら、各家庭で慎重に判断しましょう。
家庭によって食育の考え方はさまざまですが、子どもが集まる場では、あらかじめ各家庭の“食に関する方針”を共有しておくことで、保護者同士のトラブルやモヤモヤを避けられ、より楽しい時間を過ごすことができそうですね。
著者:野中 まゆ/30代女性。2022年生まれの男女双子の母。13年保育士として勤務。出産を機に退職し、現在は保育士経験や自身の子育て体験をもとに、在宅で執筆業務をおこなっている。
イラスト:森田家
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)