悩み抜いて決めた理想の間取り
家を建てるのは人生で一度きりかもしれない――そう思った私たち夫婦は、少しの後悔も残したくなくて、間取りについては何度も何度も話し合いました。
中でも私がどうしても譲れなかったのが「回遊動線」のある家。家の中をぐるりと移動できる行き止まりのない動線で、生活がスムーズになると思い採用しました。
回遊動線の落とし穴!?
家が完成してしばらく経ったころ、長男の仲良しのお友だち親子が遊びに来てくれました。当時5歳だった長男とお友だちは、走り回れる回遊動線が気に入ったようで、家の中で追いかけっこを始めてしまいました。
私は、子どもたちがテーブルやドアの角に体をぶつけてケガをしないか心配で、気が気ではありません。しかし、ママ友は「楽しそうだね~」と、注意する様子もありませんでした。
やっぱり起きてしまったアクシデント
私は何度も「危ないから走らないでね」と声をかけていたのですが、案の定、テンションが上がったお友だちがドアの角で手をぶつけてしまったのです。
するとママ友は心配そうにお友だちの手を確認しながら、「大丈夫? 折れてない?」と何度も聞いていました。
そしてその後、なぜかこちらが悪いというような態度を取られてしまい、気まずい空気に……。思わず「だったらあのとき注意してくれたらよかったのに」と、心の中で思ってしまいました。
ぶつけたと思われる箇所にはすぐに保冷剤を当てて冷やし、できる限りの対応はしましたが、その後のママ友との空気はなんとも微妙で……。回遊動線は日常生活では本当に便利ですが、子どもが集まるとつい走り回りたくなるようで、注意が必要だと痛感した出来事でした。この一件以降、わが家では「家の中では走らない!」をこれまで以上に口酸っぱく言うようになりました。
著者:鬼頭いちか/30代女性。2017年と2020年生まれの男の子の母。パワフルな義両親と敷地内同居中。貿易関連の資格を多数保有。
イラスト:ななぎ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)