加熱用のサンマ「生で食べる」のやばい!?
サンマにまつわる、あるご家庭のエピソードをご紹介します。
体験者:Bさん(29歳)
スーパーでサンマを買ってきた夫。
パックに「加熱用」と書かれていたにもかかわらず、意気揚々と「刺身で食べよう!」と準備を始めたんです。
慌てて止めながら「ちょっと待って、それ食べちゃダメ!」と声をかけましたが、夫は「新鮮そうだから大丈夫だよ」と言い張る様子。
でも実際のところ――「加熱用」のサンマを刺身にして食べるのは、本当に危ないんですよね?
刺身にして食べるのは本当に危ないのか、管理栄養士さんに聞いてみた!
「加熱用」と書いてあるサンマは、新鮮そうに見えても、絶対に火を通して食べなければいけないのでしょうか。
管理栄養士でライターの、安達春香さんに見解を伺いました。
その食べ方、危ないかも?やってはいけない調理&保存法
サンマは調理法や保存法を間違えると食中毒でおなかが痛くなったり、せっかくの美味しさが半減してしまうことも……。
ここからは、やってはいけないこと2つをご紹介します!
新鮮だからといって油断禁物!“加熱用”は生で食べないで
スーパーで売られているサンマのほとんどが「加熱用」。
刺身用のサンマは、寄生虫対策のために冷凍処理など特別な工程を経ていますが、一般的なサンマはそうした処理をしていません。
見た目が新鮮でも、そのまま食べるとアニサキス(寄生虫)に当たる危険があるんです。
加熱用か刺身用か判断に迷ったら、必ず店員さんに確認しましょう!
また、アニサキスは火を通すと死滅するので、身が白くなり、骨から簡単にほぐれる状態までしっかり加熱してくださいね。
そのまま冷蔵庫に入れると毒素が発生!?
サンマは買ったその日に食べるのが一番。買ってから時間が経つとだんだん内臓が傷みはじめ、身全体にも少しずつ生臭さが移ってしまいます。
さらに、腐敗が進むと加熱しても消えない有害成分(ヒスタミン)が発生してしまいます。これを食べるとじんましんや頭痛など、アレルギーのような症状が出ることも。
翌日以降に食べる場合は、内臓を取り除いてからチルド室に入れてくださいね。
自己判断でサンマを刺身にしないで
いくら見た目が新鮮そうに見えても、自己判断で生で食べるのはNG!
スーパーで売られているサンマはほとんどが加熱用だそうなので、もし「加熱用」と書かれていなかったとしても気をつけたいところ。
生で食べたい場合は、必ず店員さんに聞くようにしてくださいね。
※一部AI生成画像を使用しています。
※本記事は、編集部メンバーや知人が体験した実話です。編集部がヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。