塩とこしょうだけで!?素材の旨みが最大限に引き出される
今回ご紹介するのは、NHK『きょうの料理』で伝説の家政婦・タサン志麻さんが教えてくれた「カリカリじゃがいもと鶏のソテー」です。
食材は鶏肉とじゃがいも、さやいんげんと、いたってシンプルな組み合わせなのですが、ほんの少しのコツと手間で、こんなにも素材の旨みを味わえるんだと感動レベルの仕上がりに。
普段の料理にも取り入れたいコツがいっぱいのレシピになっていますよ。
それではさっそく作っていきましょう!
タサン志麻さん「カリカリじゃがいもと鶏のソテー」のレシピ
材料(2人分)
・じゃがいも(メークインがおすすめ)…2個(300g)
・鶏もも肉(大)…1枚(350g)
・さやいんげん…5〜6本分(40g)
・塩…3〜4つまみ
・こしょう…少々
・オリーブ油…大さじ1
※今回筆者は、メークインではなく普通の男爵いもで作りました。
作り方①じゃがいもを蒸す
じゃがいもはよく洗い、皮ごとラップで1個ずつ包みます。
耐熱皿などにのせて、600Wのレンジで3分加熱し、上下をひっくり返してさらに3分加熱しましょう。
加熱後に念のため竹串でかたさを確認しましたが、中までやわらかく、しっかり火が通っているようでした♪
粗熱がとれるまで、そのまましばらく置いておきます。
作り方②さやいんげん、じゃがいもを切る
さやいんげんは両端を切って、3等分に切ります。
粗熱のとれたじゃがいもはラップを外して皮をむき、一口大の大きさに切りましょう。
皮ごと蒸したのでじゃがいもがほくほくです!皮ごと蒸すことで甘みが凝縮されて濃厚な味わいになるのだとか♪
(蒸してからのほうが皮もむきやすいと言われますが、筆者は今回も皮むきに苦戦。じゃがいもの皮むきにはいつも苦戦します(笑)。みなさんもがんばってむきましょう……!)
作り方③鶏肉に下味をつける
鶏肉はキッチンペーパーなどで水気をしっかりと拭き、
一口大の大きさに切って、両面に塩、こしょうをふります。
この鶏肉の下味付けが今回のレシピの要です!ここで強めの塩とこしょうでしっかりと下味をつけましょう。
料理全体の味のメリハリが出ます。
作り方④焼き色をつけながら中火で焼く
フライパンにオリーブ油をひき、③の鶏肉を皮目を下にして並べます。
中火にかけて4分間、動かさずに焼きましょう。
焼き色がついたらひっくり返して端に寄せ、あいたところにじゃがいもを加えます。
じゃがいもにもしっかり焼き色がつくように、動かさずに2〜3分間焼きましょう。
焼き色がついたらじゃがいもの上下をひっくり返して同じように焼きます。
ひっくり返したところ。焼き色がしっかりついています♪おいしそう〜♡
じゃがいもの全体がカリカリになったら、さやいんげんを加えてさっと炒め合わせます。
感動レベル。え?「動かさない」焼き方ひとつでこんなにおいしさが変わるの!?
お皿に盛ったら「カリカリじゃがいもと鶏のソテー」の完成です♪
焼き色がしっかりついて、とってもおいしそう!
今回のレシピのポイントは、とにかく鶏肉もじゃがいもも動かさず、じっくり焼いて焼き色をしっかりつけることです。
鶏肉とじゃがいも、さやいんげんを炒め合わせた、一見とてもシンプルなお料理なのですが……。
一口食べて「うんま……!!(驚)」
目をまん丸くして、家族全員が最初に口にした言葉がこれでした。
味付けは、鶏肉につけた塩とこしょうの下味だけ……!
たったこれだけなのに、ここまで素材の旨みを引き出せるとは。「さすがタサン志麻さん」と思わずにはいられませんでした。
鶏肉もじゃがいもも、焼き色をしっかりつけたことで、素材の味がぎゅっと詰まって、表面はカリッと香ばしい。
普段食べているものより2倍にも3倍にも旨みを感じて、本当に感動レベルでお・い・し・い!!
特にじゃがいもは、レシピ名の通り表面がカリカリになっていて食感も楽しめます。
動かさずに焼いたことで、鶏肉の脂と旨みを吸っておいしくなっているようです。
野菜には味付けをせずに、肉だけに味をつけるのもおいしくなるポイントなのだとか。
しゃきしゃきのさやいんげんも料理全体のよいアクセントになっていて、しっかり味のついた鶏肉とじゃがいもと一緒に食べると、口の中でよりみずみずしさを感じてとても合います。
これまで、食材を動かさずに3分も4分もフライパンの前でじっとしたことはなかったのですが、焼き方ひとつでこれほどおいしくなるとは、時間をかける価値があるなと思えたお料理でした。
家族全員がおいしすぎて感動した「カリカリじゃがいもと鶏のソテー」。
鶏肉とじゃがいもで、ぜひ一度作ってみてくださいね!