私だけ会話に入ることができず…
座る位置も夫は義父の隣、義妹は祖母の隣に座るようになどと指示が飛びました。私は当然、夫の隣に座るつもりでいたのですが「あなたはこっちね」と義母に通されたのは大きなテーブルと少し間をあけて置かれた簡易テーブル。息子と親族の子どもたちの隣でした。
夕食会の間、私は大人の会話に入ることもできず、まるで家族の外側に押しやられたような気持ちに……。夫が「こっちに座れば?」と言っても、義母は「ここはお父さんの席だから動かせないの」とひと言。仕方なく従いましたが、楽しげに盛り上がる義家族を横目に、お茶をすする自分がとても惨めで、胸が締め付けられる思いでした。
お酒のあてなど、大人向けの料理が並んだテーブルと、子どもたち向けの料理を分けて並べた義母なりの配慮だったのかもしれません。親族の子どもたちは小学6年生と中学生で、息子はまだ7歳と幼かったので義母は気を使って私を同じテーブルにしてくれたのかもしれません。
後で夫に「席のこと、すごく寂しかった」と話すと、夫は驚いて「気づかなかった、ごめん」と謝ってくれました。その後の集まりでは、夫が率先して自分の隣に私を座らせてくれるようになり、義母にも席を指定されなくなったのです。小さなことかもしれませんが、座る場所ひとつで扱われ方の違いを感じてしまうものだと実感しました。
これをきっかけに義家族と過ごすときは、夫が私の気持ちを考えて行動してくれるようになり、少しずつ居心地が良くなっています。気を許せる家族だからこそ、気を使い合ってみんなが気持ちよく過ごせるようにすることが良好な関係を築く秘訣なのだと思います。私も家族の気持ちを尊重し、考えて行動することを心がけるようになりました。
著者:河本リコ/40代・女性・会社員。ひとり息子を育てる母。
イラスト:きょこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)
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