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「勝手なことするな!」知らない子をトイレに行かせたら親が激怒→放置したくせに…え!?子どもが親に

人気のベーグル屋さんに5歳の息子と早くから並び、お気に入りのベーグルを楽しみに待っていた休日の朝。しかし、先に並んでいた知らない子どもから、トイレに行きたいと言われ……。

 

トイレへ連れて行ってあげたのに…

家の近くに、おいしくて人気のベーグル屋さんがあります。私は朝食にベーグルを食べるのが好きなので、よく買いに行っていました。そのベーグル屋さんはとても人気で、開店の20〜30分前から並ぶのが当たり前。

 

その日も開店20分前くらいにお店に着いて並んでいました。幼稚園が休みだったので、5歳の息子も一緒。列に並んで待っていると、私たちの前に並んでいた5歳くらいの男の子がチラチラこちらを見てきました。その男の子はひとりで並んでいるよう。

すると、「ねぇねぇ、トイレに行きたい」と私に話しかけてきました。私は一瞬「え?」と戸惑いましたが、咄嗟に「ママかパパはいないのかな?」と質問。男の子は、「ママ、コンビニに行っちゃった……もう漏れそう」と言いました。ベーグル屋さんのすぐ横にはトイレのある公園があります。ただ、私たちの後ろにはすでに数人の列ができており、今ここを抜けたらお目当てのベーグルが買えなくなるかも……と思いました。

 

しかしこの状況はどうにかしなければと思い、その男の子と息子を連れて隣の公園のトイレへダッシュ。どうにか漏れる前にトイレに間に合いました。ベーグルは半ば諦め、来週またリベンジしようと思いながら、ベーグル屋さんのほうへ戻ると……。

 

 

そこには男の子の母親と思われる人物が。その母親は「○○ちゃん! どこ行ってたの? 列で待っててくれてたんじゃないの?」と少々苛立っている様子で、男の子に近づいてきました。「ひとりで待たせていたんですか? 私も後ろに並んでたんですけど、この子がトイレに行きたいと言うので、隣の公園へ連れて行ったんです」と私が言うと、その母親は「あなたが勝手に息子を連れ出したんですか? おかげで列に並び直しじゃないですか!」とまさかの怒りをぶつけてきたのです。私は親切心でしてあげたことだったので、心底驚きました。「いやいや、そんなこと言われても……」と返す言葉に困っていると、トイレへ連れて行ってあげた男の子が「だってママがぼくを置いていくんだもん!」「ぼくが漏らしちゃってたらママのせいだよ!」と泣き出したのです。

 

人気店の人だかりの前だったこともあり、周囲のほかのお客さんも「何事?」「お母さんが子どもを置いて行ったみたい」などとひそひそと話し始めます。恥ずかしくなった母親は、「ごめんね。ごめんね。もう置いていかないから」と子どもに謝ります。そして「取り乱してごめんなさい。息子のピンチを救ってくれてありがとうございました」と私にも謝ってくれました。男の子も私に「ありがとう」とひと言。結局、私たちもその親子もベーグルは買えず、少々嫌な思いはしましたが、息子と同じくらいの歳の男の子のピンチを救えたことはよかったです。

 

 

「短時間だから」「ちょっと用事を済ませたいから」という理由で、子どもにその場で待っていてもらいたいというシチュエーションはあるかもしれません。しかし、その「ちょっと」のタイミングで子どもが危険な目に遭う可能性もあると思うので、やはり1人で待たせるのはよくないと私は思います。私も改めて、外で子どもと離れるようなことがないよう心がけなくてはいけないと思った出来事でした。

 

◇ ◇ ◇

 

男の子のお母さんと和解でき、男の子にも置いていったことを謝ってくれたようで、よかったです。

 

今回こちらのママさんが出会った男の子のお母さんのように、人気店の行列という大勢の人が集まる場所では「ひとりにしても大丈夫」と思いがちですが、たとえわずかな時間でも、幼い子どもを外でひとりにするのは危険なのでやめましょう。

 

今回は親切なママさんが近くのトイレへ案内し、元いた場所に送り届けたことで無事でしたが、漏れそうだという緊急性が高い状態では、ひとりでトイレを探しに列から離れて迷子になったり、知らない人に声をかけられてついて行ってしまったりする可能性もあります。トイレに行きたいという状況でなくても、何かに興味を持って列を離れたり、その際に危険な物を触ってしまったりなど、リスクは様々です。

 

「少しくらい大丈夫」という気持ちが、取り返しのつかない事態を招く可能性があることを意識し、親として子どもの安全を守ることが最優先であることを忘れず、外で子どもを1人にしないよう心がけてください。そして、幼い子どもにとっての「短時間」は、想像以上に不安や危険を感じる時間であることを、忘れないようにしたいですね。
 

 

著者:中村あんな/30代・ライター。5歳と2歳の子どもを育てるママ。家計を支えるため、ライターの傍らパートも開始。夫は激務のため、子育てはほぼワンオペ状態。常に子どもたちが楽しめるイベントや遊び場を模索中。

作画:yoichigo

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年7月)

 

 

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