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「うちの子が悪いわけ?」息子の砂の城を崩した子のママが逆ギレ…え!?ママの娘さんが「あのねぇ…」

生後10カ月の娘を夫に預け、砂場遊びが大好きだった当時2歳の息子と、公園で2人きりの時間を満喫していたときのことです。楽しい時間もつかの間、見知らぬ親子の登場で、状況は一変! 傷ついた息子と落ち込む私に手を差し伸べてくれたのは、まさかの人物で……!?

 

悪者にするつもりなんてないのに…

息子が2歳、娘が生後10カ月のころの話です。当時の私は娘につきっきりで、なかなか息子と遊べていないことが悩みでした。そこである休日、夫に娘を見てもらい、息子のお気に入りの公園に2人で遊びに行くことにしたのです。

 

砂場遊びが大好きな息子。「おっきなケーキ作るの!」と目を輝かせ、近くにあった枝や小石、木の実を拾っては、砂山をデコレーションしていきます。そのうち「あっちも探す!」と息子に言われ、デコレーションに使えるものを2人で探すことに。砂のケーキを誰かに崩されないかという不安もありましたが、今日は息子の好きなように過ごすと決めていたので、少しの間、砂場を離れました。

 

花や実を拾って砂場に戻ると、息子より小さな1歳くらいの男の子が砂場で遊んでいます。悪い予感は的中し、息子が作った砂のケーキは男の子の持つスコップでグシャグシャに崩されていました。それを見た息子は「せっかく作ったのに……」としくしく泣き始めてしまい……。「ママが砂場から離れちゃったから、ごめんね」と息子に声をかけたときです。

 

 

男の子の母親がこちらをキッと睨んで「うちの子は悪くないですから!」とひと言。男の子を責める気は毛頭なかった私は驚き、なんとか「わ、わかっています!」と返事をしました。立ち去ろうとする親子に「砂場で遊んで大丈夫ですよ」と声をかけると「悪者にされて気分が悪いんで、結構です!」と激怒されてしまったのです。「そんなつもりじゃないのに……」と思いながらも、泣き続ける息子をあやし、落ち込む私。

 

すると、5~6歳くらいの女の子が「ママ、それは違うでしょ?」と駆け寄ってきて言いました。どうやら男の子のお姉ちゃんが、少し離れたところで遊んでおり、やり取りを見ていたようです。女の子は母親に「あのねぇ、わざとじゃなくても、傷つけちゃったなら謝らないといけないの」と言うと、息子にも「弟がごめんね! まだ小さくてわからないんだ」とやさしく声をかけてくれました。さらに「お姉ちゃんともう一度ケーキ作らない?」と誘ってくれたのです。「うん! 作る!」と息子に笑顔が戻ります。

 

女の子の母親は顔を赤らめて「勝手にして!」と男の子を連れて隣のすべり台のほうへ行ってしまいましたが、女の子は「ママ、昨日パパとけんかして機嫌悪いのよね~!」となんだか慣れた様子。たくましい女の子のおかげで、その後も楽しい時間を過ごせたのでした。

 

 

悲しくて泣いているわが子を見て、さらに波風を立てるような言葉を投げかけられ、少し驚きましたが、女の子の冷静で的確な発言には脱帽でした。今回出会った母親を反面教師に、起きている事実にきちんと向き合い、冷静に対処できる大人でありたいと改めて思った出来事です。
 

 

著者:伊東杏/30代・ライター。わが道を行く7歳の息子と、ひょうきんな5歳の娘を育てる母。夫は理屈屋。「ていねいな暮らし」に憧れ、いつか自分も……と夢見ている。

 

作画:Pappayappa

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年7月)

 

 

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