私の彼氏にA子は…
やっときた週末。彼と楽しく買い物をしていると……休みの日に会いたくない人が目の前に現れました。それは同僚のA子。「あれ? あんたもこんなオシャレなお店に来るんだ?」といつものように嫌味を言ってきます。「知り合い?」と尋ねる彼。そんな彼を、A子は上から下までなめまわすように見ています。
そして、「いつも彼女がお世話になっています」と丁寧に挨拶した彼に対し、こんな発言をしたのです!
「このもっさいオタクが彼氏? 眼鏡も芋っぽい!」
彼女の発言に、私は「彼に謝って」とブチ切れ。
しかしA子は聞く耳を持たず。「だって本当のことだし。ブサイクとのデート楽しんでね」と、手をヒラヒラさせてどこかに行ってしまいました。
彼女の失礼な態度に私は激怒しましたが、彼は「僕は気にしていないから。とんでもないキャラの同僚がいて、きみも大変そうだ」と私の心配をしてくれました。
彼の人柄に惚れ直し、この日はそれで終了したのですが……。
イケメン社長を狙うA子
数日後、私は新規プロジェクトの説明をするため、前々から取引のある会社にやって来ました。しかし、何と受付で、A子に遭遇してしまったのです!
「何で……」と引き気味の私に、「広報の資料を届けに来たんだよね~」とA子。会話をしたくなかったので冷たくあしらったのですが、A子は必要以上に話しかけてきます。
どうやら、この会社の社長がすごくカッコイイという話を聞いたようでした。彼女は、「芋っぽい彼がいるあんたと違って、私にはイケメン社長が似合うと思う」と、ここでもマウントを取ってきます。
すると、その場がざわつき始め、「お疲れ様です社長!」という声が聞こえました。視線をやると、「社長」と呼ばれた人がこちらに近づいてきて……。それを見たA子は、目を輝かせて社長に突進。
「社長さんですか? 初めまして。私、お取引でお世話になっている会社の者です。とっても素敵ですね♡」
あろうことか、A子は受付のエントランスで、社長を口説き始めました。
初対面じゃないよ?
周囲の注目が集まる中、「あれ、僕のことを覚えていませんか?」と社長。社長の言葉が理解できないようで、A子は目をぱちくりして「それって、定番の口説き文句ですか?」と言いました。
一方の彼はニッコリ笑顔で「いやいや、僕のこと、芋っぽいて笑っていたじゃないですか」と衝撃発言!
そう、その通り。この会社の社長さんとは、実は私の彼なのでした!
会社では髪をジェルでセットし、コンタクトレンズを使用している彼。しかしそれは完全に表向きの姿で、普段は髪をおろした眼鏡男子なのです。私は、そんな自然体の彼も大好きですし、何よりやさしくて誠実なところにひかれたのでした。
しかし、A子はまだ気づいていない様子。
「私、そんな失礼なこと言いません! 私のことを知ってほしいし…今度食事でもどうですか?」
イケメン社長はA子に一喝
彼は、呆れながらA子に言いました。
「仕事中にいきなりアピールとは非常識です。あなたの行動が会社に迷惑をかけていますよ。そもそも、僕の大切な人にひどい発言をする人と仲良くしたいとは思いません」。
A子は驚いて絶叫。「あの地味な人が社長!?」と発言し、さらに周囲の注目を集めていました。その後、A子の行動によって、取引先に迷惑をかけたことが会社に報告されました。こうしてA子は総務部から厳重注意を受けるはめに。そして、社内で白い目で見られることに耐えきれず、辞職していきました。
私はといえば、その後、彼からプロポーズを受け数カ月後には入籍予定! 嫌味な同期もいなくなり、仕事も順調で、幸せを満喫しています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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