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「私が、付き合ってあげる♡」社長令嬢からの一方的な好意…断った日から、地獄が始まって

僕は以前、中規模の企業に勤めていました。仕事にはそれなりにやりがいを感じ、充実した日々を送れていたと思います。けれど、僕はそんな会社を退職することになりました。その理由は……。

「私が付き合ってあげる」社長令嬢からひと言

ある日の会社の飲み会で、社長の娘である女性社員から突然、

 

「彼女とかずっといなさそうだし、しょうがないから付き合ってあげるよ」

 

と言われました。彼女は社内でも明るく華やか。ただ、どこか上から目線な言動が多いなと感じていて、僕は苦手な存在でした。社長の娘ということもあってか、同僚たちは誰も逆らえず、むしろ彼女の一派として慕っていた同僚も多かったです。

 

誘いを断った日から、腫れ物扱いをされるように

酔いに任せて言葉巧みに迫ってくる彼女に、正直困惑しました。しかも周囲には社員が何人もいる状況……。どう答えたらいいか迷ったものの、僕は正直に「今は恋愛に興味がない」と、彼女と交際する気持ちはないことを伝えました。

 

その場では冗談だと言い張られ、笑って済まされたように見えましたが、彼女の目は明らかに怒りを帯びていました。そして、その翌日から、社内での僕への風当たりが急激に冷たくなったのです。

 

コピー機の順番を譲らされる。業務中に無理な要求をされる。彼女が話すたびに、周囲がこちらを見る――。やがて僕は「彼女の誘いを断った奴」として腫れ物扱いされ、職場は居心地の悪い空間に変わっていきました。最初こそ耐えていましたが、次第に心身が疲弊。出社するのも憂うつになってしまいました。

 

思い切って退職。その後は…

そんなある日、学生時代の友人から連絡がありました。「うちの会社にこないか?」と。

 

心身共に疲れていたタイミングだったこともあり、僕は退職を決意。周囲からは退職の際もヒソヒソと小言を言われましたが、「この環境から解放される」と僕の心はどこかスッキリしていました。

 

そして僕は退職後、友人の企業に入社したのです。

 

アポなしで現れた、あの社長令嬢に恐怖

新しい職場でも、仕事にはやりがいを持って臨めました。小規模な会社ということもあってか、全社員がお互いのために意見を交換できるフラットな関係で、当然ですが派閥や、前時代的な上下関係などもなく、とても仕事をしやすい環境だなと感じていました。そして、仕事に臨むうちに、周囲からも評価され、ようやく自信を持てるようになっていたころのことです。

 

なんと、アポなしで前の会社の社長令嬢が現れたのです。

 

彼女が言うには、僕がここで働いているという噂を聞きつけ、僕に仕事を依頼しようとやってきたとのこと。

 

「どうせ仕事ないと思って、依頼しにきてあげたの」

 

アポもありませんし、上からの物言い……。友人をはじめ、同僚の一部には、前の会社で嫌な思いをして転職したことを話していたので、その場の空気は一気に悪くなりました。僕自身、もう彼女の顔を見たくないですし、できたら一緒に仕事などしたくないのが本音でした。

 

社長令嬢が暴走

そんな僕の気持ちを汲み取ってくれたのか、社長である友人が一緒に立ってくれ……。そして、彼女の話を聞くなど丁寧に対応したうえで、「今回はお話を進められない」と彼女の申し出を断りしました。

 

すると彼女は急に「私のことが好きなくせに…仕事も断るなんて、ありえない!!」と声を荒げました。

 

前の会社でのあの日の飲み会で、僕が断ったことをずっと根に持っていたのだと感じました。……が、僕は彼女に好意など抱いていませんでしたし、なぜ僕が彼女と交際しなければいけないのかわかりませんでした。一方的すぎる言い分に、友人をはじめ、今の会社の同僚に迷惑もかけてしまうと思った僕は、

 

あなたのことを、好きだなんて思ったことは一度もありません

 

と、ハッキリ宣言。その瞬間、彼女の表情が一変しました。「私がこんなに声をかけてあげたのに!?」と取り乱し、言葉にならない声を上げて去っていきました。

 

僕が感じた「一方的な好意」の恐怖

それ以来、前の会社とも彼女とも一切の接点はありません。

 

なぜあの飲み会で突然告白してきたのか、転職先までやってきたのか……と考えると、彼女は本当に僕に対して好意を抱いていたのかもしれません。社長の娘ということで周囲からチヤホヤされて、断られるなんて思っていなかったのでしょう。ただ、あまりにも一方的すぎる好意は、相手に嫌な思いをさせるだけだと思います。今後、彼女が別の誰かに同じようなことをおこなわないことを祈るばかりです。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 


 

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