楽しい時間から一転
週1回、駅ビルの中にある体操教室に通う子どもたち。私たちは地下駐車場でエレベーターを待ちながら、クイズを出し合って楽しんでいました。
すると突然、60代くらいの女性から「ここは家じゃないんだから静かにさせなきゃダメ」と注意されてしまいました。大声を出していたわけではなかったので戸惑いながらも、すぐに「すみません」と謝罪。
子どもたちに「ここはいろいろな人がいる場所だから、静かに待ってようね」と伝えたところ、女性から「何その言い方、私が悪者みたいじゃない」と再び指摘されてしまったのです。
少し理不尽さを感じつつも、私は再び謝るしかありませんでした。
言葉ひとつで印象は変わると学んだ
体操教室の開始時間が迫っていたので、不安を抱えつつも女性と同じエレベーターに乗ることに。子どもたちは空気を察して静かにしていました。
女性は目的のフロアに着くと、何も言わずに降りていきました。私はホッとして、子どもたちに「さっきは嫌な思いをさせちゃったね」と声をかけました。すると娘が「ママが謝ってくれたから大丈夫だよ」と言ってくれ、その言葉に救われたのでした。
あとから思い返すと、あの女性は「いろいろな人がいる」という私の言葉が、自分のことを指していると感じて不快に思ったのかもしれません。とっさに出た言葉とはいえ、女性を特定するような言葉の使い方をしてしまったことを反省しました。
 
今回の出来事は、親として子どもたちを守りながら、どんな態度や言葉を選ぶべきかを考えるきっかけになりました。公共の場で静かにするマナーだけでなく、自分の振る舞いが子どもたちのお手本になることも改めて意識していきたいと思います。
著者:野中 まゆ/30代女性。2022年生まれの男女双子の母。13年保育士として勤務。出産を機に退職し、現在は保育士経験や自身の子育て体験をもとに、在宅で執筆業務をおこなっている。
イラスト:森田家
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)
 
   
       
                           
                         
                         
                         
               
               
               
               
               
               
                 
                 
                