見知らぬ女と車に乗っている彼を目撃
その日私は、仕事に向かうため朝7時に家を出発しました。家の近くにはカントリー広場があり、出勤時には毎回その駐車場を出入りする車とすれ違います。
その際……「……えっ!?」。一瞬、運転する手が止まりました。なんと、彼の車が駐車場から出てきたのです。彼は私に気づく様子もなく、助手席の見知らぬ女性と楽しそうに会話をしています。
正直、車を追跡したい気持ちでいっぱいでしたが、そうすると仕事に遅れてしまいます。そのため、私は何とも言えない気持ちで職場に向かいました。
問い詰めると…バレバレな嘘が
その日の夜、私は電話で彼に朝すれ違ったことを伝えました。すると、「なんだ、知らせてくれたらよかったのに」と、特に取り乱す様子もなく答えた彼。
そこで私はあえて冗談のような軽い口調で、助手席に乗っていた人物について尋ねました。すると彼から返ってきたのは、「あ〜もう、職場の女の子だよ。ランチしただけだって。普通だろ?」という言葉でした。
朝7時すぎにランチ? 怪しさしかありません。
突然の別れ話
このあとも話に収拾はつかず、電話を切ることに。正直もやもやした気持ちのままで、翌朝、私は冷静に「やっぱり、おかしいよね」とだけ彼にメッセージを送り、返事を待つことにしました。
すると、すぐに彼から電話が。そして、「俺はお前に毎回気をつかいながら過ごさなきゃいけないわけ? もう一緒にいるのは無理だよ」と、まさかの突然の別れ話が始まったのです。
でも私は自分でも驚くほどに冷静でした。なぜなら、女性関係をうやむやにして終わらせようとしているのが見え見えだったからです。
結局その日は、一度冷静になるために「彼に考える時間がほしい」と伝え、電話を切りました。心の奥では怒りや疑念が渦巻いていましたが、最終的に「これは幸せへの新たな一歩を踏み出すために神様がくれたきっかけなのだ」と思うことにし、別れを受け入れることにしました。結局、女性の存在はうやむやにされたままでした。今でも悔しいような悲しいような、複雑な思い出です。
著者:榊原愛七/30代女性・1児の母。看護師・カウンセラー兼、恋愛エピソードを執筆するライター。
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
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