お茶だと思い口にした液体の正体とは
義母がテーブルの隅に置かれていたポットを手前に置き直して「お茶入ってるから自由に飲んでね」と言って湯呑みを出してくれました。義母から湯呑みを受け取り「いただきます〜」と言ってポットからお茶を注いだ私。色は少し薄めでしたが、緑茶だと思いひと口飲むと「えっ!? 何これ…!?」とびっくり。
温かいかと思いきや常温。加えてお茶の香りがまったくせず、代わりに強い磯の香り。なんとポットの中身は、義母が「健康のために」と作って飲んでいた昆布水だったのです。ぬるくて風味も独特……。予想外の味に驚いて、私が変な顔をしてしまっていたのか、中身がお茶ではないことに気づいた義母。
「やだ〜。いつものクセで昆布水作っちゃってたわ〜。すぐお茶淹れるわね。でもそれ、体にいいのよ!」と言って、お茶を淹れてくれました。初めて聞く飲み物の名前に困惑し「コンブスイ? 何ですかこれ!?」と聞くと、昆布を入れた水だと説明を受けたのです。
困惑する私の隣で夫は「母さん、最近健康オタクだから」と笑っていました。得体の知れないものではありませんでしたが、正直おいしいとは言えない海水から塩を抜いたかのような独特な味に、しばらく口の中を支配されました。
それ以来、義母が「自由に飲んでね」と言うときは、身構えてしまって必ず中身を確認してから飲むようになりました。義母の健康志向には感心するものの、昆布水だけはどうしても受け入れられませんでした。今では笑い話で、家族で集まるたび盛り上がるわが家の鉄板ネタですが、あの日の衝撃の味は一生忘れられそうにありません。
この一件を機に、義実家や実家、友人宅などで出してもらう飲み物や食べ物には少し慎重になるようになりました。娘が口にするものもあるので、ある意味、注意する良いきっかけになったなと思っています。
著者:あい うえこ/30代・女性・会社員。ひとり娘の母。時短会社員。
イラスト:miyuka
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)
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