ベビーカレンダーでは「つわりのつらさ」と「赤ちゃんがパパとママどちらに似ているか」、その関係性について、297人のパパ・ママにアンケート調査を実施。調査から見えた結果とは…?
つわりがキツかったママの約6割が「赤ちゃんはパパ似」と回答!

297人を対象としたアンケートで「つわりがキツかった」と回答したママは124人。その中で「赤ちゃんはパパ似だった」と答えた人は73人(約59%)でした。一方、つわりがキツかったママの中で「赤ちゃんはママ似だった」と答えた人は51人で、41%。パパ似の赤ちゃんがやや多いというデータが出ています。
まことしやかに語り継がれるこの噂ですが、今回の調査では「あたっている」と感じられるほどの大きな差は見られませんでした。
ママたちの体験談
アンケートに寄せられた体験談を見ても、あたっていた人・あたっていなかった人、さまざまでした。一部を紹介します。
▶︎噂があたっていた人
吐きづわり・食べづわり、どちらもひどく、臨月まで続きました。つわりがひどいとパパ似というのはどこかで聞いたことがありましたが特別信じていませんでした。ですが、生まれたてのわが子を見た瞬間夫のクローン?!と思うほどそっくりでびっくりしました。夫のことが好きなので、夫に似てうれしかったですが、ちっとも自分に似てないのは少しさみしくもありました。(みーさん)
息子は私に似ていて、 妊娠中つわりがほとんどありませんでした。噂は案外あたっているのかなと思います。(るーさん)
つわりがひどくて、妊娠初期に妊娠重症悪阻で入院しました。 生まれてきた子はパパにそっくりの男の子。 噂は本当だったのですね!(まめさん)
▶︎噂はあたらなかった人
3人子どもがいますが、つわりは軽いほう。男子、女子、みんなママ似で、パパが悲しんでいます。(やっさん)
つわりがひどかったので、自分と性別も血液型も違う子どもが生まれてくるかと思っていましたが、生まれて来たのは、自分と同じ性別、同じ血液型の夫の顔に似た赤ちゃんでした。(ささりんさん)
つわりはひどかったですが、子どもは「パパの血は入っているのかな?」と疑うくらい私似です!(けいたんママさん)
つわりの重さと赤ちゃんの顔立ちに関係はある? 医師の見解は?
これらの結果について医学的な見解を尋ねてみると、つわりの重さと赤ちゃんの顔立ちには関連性がないとの回答でした。
医学的には、つわりの重さと赤ちゃんがパパに似るかママに似るかは、まったく関係がありません。つわりの症状は、妊娠によるホルモンバランスの変化や体質、精神的なストレスなどさまざまな要因で個人差が生じます。
一方、赤ちゃんの顔立ちは遺伝子によって決まるもので、両親それぞれの遺伝情報がどのように組み合わさるかによって決定されます。つわりの症状が遺伝子の組み合わせに影響を与えることはありえません。
また、赤ちゃんの顔立ちの判断自体も主観的なもので、成長とともに変化していくため、「どちらに似ているか」を正確に判断することも難しいと言えるでしょう。/三鷹レディースクリニック院長 天神尚子氏
「つわりがキツい→赤ちゃんはパパ似」と回答した人が約6割という結果になった本調査。しかし、6割という数字は統計的に見れば“偶然の範囲内”といえるレベルで、医学的な根拠もなく、明確な関連性があるとは言えませんでした。
では、なぜこのような噂が語り継がれてきたのでしょうか。
つわりは妊娠初期の大きな試練で、終わりの見えない吐き気や倦怠感に悩まされるママも少なくありません。そんなとき、「つらいのは赤ちゃんがパパに似ているからだ」という理由づけがあることで、つらさに意味を見出し、少しでも前向きに乗り越えようとする気持ちが生まれるのかもしれませんね。
また、医学的な裏づけはなくても「赤ちゃんはどちらに似ているかな?」と想像する時間は、妊娠中の楽しみのひとつ。つわりがつらい時期だからこそ、こうした噂を話題にして笑い合ったりパートナーとコミュニケーションを取ったりすることで、心が軽くなることもあるでしょう。妊娠期間を前向きに過ごすためのきっかけとして、この噂を楽しむ——そんな受けとめ方ができるといいのかもしれません。
■調査概要
調査タイトル:「噂の真相」に関するアンケート
調査方法:インターネットリサーチ
調査期間:2025年9月9日(火)〜9月17日(水)
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用した方
調査条件:1人以上お子様がいらっしゃる方 297人