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「お前の手柄は俺のもの!」僕の企画を自分の手柄にする先輩。取引先の社長が話を聞いていて…?

僕はある会社の営業部で働いていました。さまざまなプロジェクトに関わることができて、やりがいを持って仕事に臨めていました。しかしあるとき、同じ部署の先輩であるBが僕の提案を自分の手柄にしていて……。

手柄を横取りする先輩

ある日、社内で新たなプロジェクトを立ち上げるために企画のリーダーを決めることになりました。立候補したのは、僕の先輩であるB。あとは補佐を決めることになったのですが……。

 

「ぜひ、君にお願いしたい」

 

Bが補佐として指名してきたのは僕。僕は、Bの補佐として指名されたので、頑張ろうと意気込んでいました。会議に向けて、Bは僕に「今回の企画はどうするのが良いかな」と意見を求めてきました。僕がBに自分の考えを話すと、彼からは「なるほどね」とだけ。その後、Bが僕の考えに対して意見を述べてくれることもなく、彼はその場から立ち去りました。

 

そして会議の日。僕は驚くべき光景を目にしたのです。なんとBが発表した企画は僕があのときBに伝えていた考えをそのまま反映したものでした。

 

結果的にBのプレゼンは大成功。周りの人からも好評で、Bは平然と自分の考えであるかのように話をしていました。

 

いてもたってもいられなくなった僕は、会議終了後にBに「今回の企画って…」と伝えてみることに。しかしBは「俺が考えた企画だけど」と冷たい目で僕を見てきて…… 。

 

それからBは、新たなプロジェクトを立ち上げたり、企画を考える必要があるたびに僕を補佐として指名してくるようになったのでした。Bの誘いを断ればよかったのではと思う方もいるかもしれません。けれど、Bは社内でも信頼が厚いため、Bに強く言ったら僕の立場がどうなるのか……と考えると彼にこれ以上言い返すことはできませんでした。

 

聞いていたのは

「お前の考えが全部当たって、これで俺の出世は間違いなし」

 

Bは廊下でこう言って僕の肩を楽しそうに叩きました。そんなBに僕は何も言えず、ただ下を向くことしかできなくて……。Bに強く言うことができない、そんな自分も悔しかったです。

 

その後、僕は取引先との打ち合わせがあり、急いで会議室へ。

 

僕が何度も取引をしている社長のAさんは、凜としていて自信に満ち溢れている女性。

 

しかし、会議室で彼女を迎えると彼女は深刻な表情をしていて……。

 

「廊下であなたと、同僚の方の会話を聞いてしまったんだけど…」

 

Aさんは、先ほどの僕とBとの会話を偶然聞いてしまったようでした。僕が簡単に事情を説明すると、Aさんは少し考えたのち、「あなたさえ良ければ、うちの会社に来ない?」と驚きの発言をしたのでした。

 

今の会社にいても、結局Bに手柄を取られ続けるだけだと思った僕は、「少し考えます」と伝えました。

 

僕の決意

結局、考えた末に僕は、意を決してAさんの会社へ転職することに。人事にもそのことはしっかり伝え、円満での退職で話が進んでいました。周囲にも僕が会社を辞めるということが伝わり始めたころ、慌てて僕の元へやってきたのは、Bでした。

 

Bは、「転職なんて考え直したほうが良い。この会社以外でお前はやっていけないと思う」と言ってきましたが……。

 

「僕は、先輩の出世を手助けするために働きたくはないです」

 

とキッパリ宣言。今までBに強く言えず、そんな自分が情けないと思っていました。しかし、転職を決意したことで覚悟が決まり、初めてBに強く言えたのでした。

 

僕の強い口調に驚いたのか、Bは何も言い返すことはなく、ただただ、その場に立ちすくしていました。

 

そして僕はAさんの会社へ入社。会社で初めて挨拶をした日、Aさんと、会社の社員たちは僕を快く受け入れてくれました。

 

その後、僕が以前いた会社の同期から聞いた話ですが、Bは僕がいなくなってから企画が失敗続きなようでした。大きなプロジェクトから外されていき、プライドの高いBは次第に会社を休みがちになっているようです。

 

一方の僕は、Aさんの会社で新しい仲間と一緒に仕事をすることに。これまでとはまた異なるやりがいを日々感じています。いつまでも、元の会社にいても成長することはできなかったと思います。今回の件で、自分が行き詰ったときには、自身がいる環境を変えてみることも大切なことなのかなと感じました。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

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      挿絵はAI?
      永久就職じゃ、プロポーズの意味合いに変わって来ない??

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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