毎回私に丸投げ!?決まらないお店選び
ある日、さえちゃんママから「来週の金曜、ランチ行かない?」とLINEが。私も「いいね!」と返信。
しかし、問題はこの後でした。さえちゃんママは自分から誘ってくれるのに、「どこでもいいよ」と言いつつ、私が提案したお店には、なんやかんや文句をつけてくるのです……。
私「じゃぁお店どこにする?」
さえちゃんママ「どこでもいいよ〜」
私「駅前のファミレスはどうかな?」
さえちゃんママ「あー、あそこちょっと騒がしくない?」
私「じゃあ、新しくできたタイ料理のお店は?」
さえちゃんママ「私辛いもの無理で〜」
私「そっかぁ……どこのお店がいいかなぁ?」
さえちゃんママ「いやほんと、どこでもいいんだけどね」
こんな調子で、私が提案を重ねても、さえちゃんママは遠回しに否定したり、消極的な反応をしたりして、話が全く進みません。
(心の中では行きたいお店が決まっているのでは…?)と感じずにはいられませんでした。
結局、いくつも候補を挙げてようやくお店が決まる頃には、どっと疲れが。そして、お店の予約はいつも私の役目でした。会えば楽しい、でも約束するまでがとてつもなく面倒……。そんな関係が続いて、さすがにまいっていました。
「どこでもいいよ」作戦で対抗!その結末は…
そして先日、またさえちゃんママからお誘いが。正直、またあのやり取りが始まるのかと思うとうんざりした私は、ついに作戦に出ることにしました。
さえちゃんママ「お店どうする?」
私「どこでもいいよ」
さえちゃんママ「私もどこでも♡」
私「そっかぁ〜。でも今回は、さえちゃんママの行きたいところでいいよ」
さえちゃんママ「うーんそうだなぁ、本当にどこでもよくて…」
私「私も近所ならどこでもいいよ♪」
(どうせ行きたい店、決まってるんでしょ!早く言ってよ!)と心の中で叫びながらも、今回ばかりは私も「どこでもいいよ」の一点張り。すると、この不毛なラリーはなんと30ターンにも及びました……!!
ここまで来ると、もはや意地の張り合いです。「彼女が自分でお店を予約するところまで見届けたい」という気持ちで続けていると、ようやくお店と時間が決定。しかし、最後の関門「予約」の段階で私が名乗り出ずにいると、パタリとさえちゃんママからの返信が途絶えたのです。
その後、習い事で顔を合わせても、お互いに軽く挨拶を交わすだけ。あのランチの話が出ることは二度となく、私たちは自然と疎遠になりました。
親しき仲にも"気遣い"を
相手に判断を委ねる優しさと、ただ相手に丸投げする無責任さは、全く違うものなのだと痛感した出来事でした。「どこでもいいよ」という言葉は、相手を思いやっているようで、実は責任を相手に押し付ける言葉にもなり得ます。
ましてや、「どこでもいい」と言ったにもかかわらず、相手の提案に度々難色を示すのは、相手の時間や考えてくれた労力を無下にしてしまう行為です。
親しい関係だからこそ、お互いの時間や手間を思いやる気持ちが大切なのかもしれません。友人との付き合い方を改めて考えさせられた、ほろ苦い体験でした。
※AI生成画像を使用しています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。