気軽なひと言が招いたお金のトラブル
保育園のお迎え帰り、ママ友から「ごめん、今日財布忘れちゃって……。2,000円だけ貸してくれない?」と頼まれました。「保育園のイベント費の支払いが今日までなの。すぐ電子マネーで返すから!」と言われ、保育園以外でもよく子どもたちを遊ばせる仲だった私は「いいよ、気にしないで」と笑って渡したのです。
しかし、その日の夜も翌日も、電子マネーの通知は来ません。きっと忘れているだけだと思い、そのままにしていました。それから数日間、顔を合わせるたびに、今言おうかな……でもお金の話は言い出しにくいな……と心の中で葛藤。2,000円という金額はそこまで大きくないですが、言いにくいことを我慢する自分にもモヤモヤが募ります。
それから、1カ月経っても返金はないまま。私はモヤモヤを抱えながら、保育園のお迎え時に勇気を出してママ友に「先月の2,000円、電子マネーでお願いしてもいい?」と言いました。すると、ママ友は少し驚いたように笑いながら「え? あれって“いいよ、気にしないで”って言ってくれたから、返さなくてもいいのかと思ってた」と言うのです。私はすぐに、「いやいや、そういうつもりじゃなくて、貸すのはいいよという意味だったの」と伝えると、ママ友は「えー! そうなの? そんなことなら違う人に頼んだのに!!」と悪びれもなく話すママ友。まさかの、返さなくてよさそうな相手を狙っての行動だと判明したのです。
私が言葉を失っていると、近くにいたそのママ友の4歳の息子くんが「ママ! 借りたものはすぐに返さないとダメだよ。お友だちいなくなっちゃうよ」とひと言。「そ、そうね……。気をつけないとだね」とママ友は返し、「ごめんなさい」とその場で返金してくれました。感覚の違いにはあ然としましたが、息子くんがきちんと貸し借りのマナーを知ってくれていたのが救いでした。このトラブルをきっかけに、このママ友は少し信頼できないなと感じ、今では最低限のお付き合いになっています。
お金の貸し借りをするときは、少額でも「立て替えた金額」と「返す方法や時期」をはっきり伝えることが、何よりも大事だと気づきました。また、曖昧な言葉は誤解を生んだり、相手に都合よく解釈されてしまったりする可能性もあると痛感。貸すほうも借りるほうも「きっとわかってくれているはず」という思い込みは捨て、よく相手と意思の確認をしないといけないなと実感した出来事でした。
 
著者:井島りほ/30代・ライター。年少の女の子と小1男の子を育てるママ。おしゃべりが大好きで寝るのが苦手な兄妹と、にぎやかな毎日を過ごしている。
作画:ryo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年7月)
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