「ちくわ」毎日食べたらやばい!?
ちくわにまつわる、あるママ友とのエピソードをご紹介します。

体験者:Aさん(35歳)
最近仲良くなったママ友と、子どもたちを連れて公園でお弁当を食べていたときのことです。
ママ友が少し言いにくそうにこう言いました。「節約したいのはわかるんだけど……〇〇ちゃん(私の娘)のお弁当って、ちくわ多いよね?」
「え、ダメなのかな?」と聞いたら、ママ友が少し真顔で、「ちくわって、体に悪そうだよ?」と言ったんです。
子どもが好きで入れているだけなのに、なんだか責められたような気がして……。
本当に、ちくわってそんなに悪いのかな?と不安になってしまいました。
ちくわを食べすぎると体に悪い?管理栄養士さんに聞いてみた!
「ちくわは加工品だから体に悪いのでは?」というイメージを持たれる方もいるかもしれません。
実際のところどうなのか、管理栄養士でライターの安達春香さんの見解を聞いてみました!
食べすぎはNG?ちくわの塩分に注意!

便利でおいしいちくわですが、ひとつ注意したいのが「塩分」です。
ちくわ1本に含まれる食塩相当量は約0.5g。日本人の1日の食塩摂取目標量は男性で7.5g未満、女性で6.5g未満なので、5本食べると1日の摂取目安の3割近くに達してしまいます。
ちくわは、あの“ムチッ”とした食感を出すために塩が使われているので、どうしても塩分量が高くなりがち。
油断していると、知らない間に塩分オーバーになっているかもしれません。
結局、1日何本くらいがいいの?

明確な上限量はありませんが、塩分の面を考慮すると1日1~2本程度が適量といえます。
特に高血圧や腎臓に不安がある方は、控えめを意識したほうが安心。食べすぎなければ、毎日取り入れても大丈夫ですよ。
魚嫌いでも大丈夫!あなどれないちくわの栄養価

スケソウダラやホッケなどの白身魚のすり身を主原料とするちくわ。栄養豊富なイメージはないかもしれませんが、実は低脂質&高タンパクな優秀食材です。
【焼きちくわ(1本 約20gあたり)】
・エネルギー…21kcal
・タンパク質…2.6g
・脂質…0.1g
・炭水化物…2.7g
・カルシウム…10mg
・マグネシウム…3mg
・食塩相当量…0.5g
注目したいのはタンパク質の量。ちくわ1本(約20g)に含まれるタンパク質は2.6gと、栄養価の高さで知られる卵1/3個(約20gあたり2.4g)よりも少し多いのです。
「完全栄養食」とも呼ばれる卵を上回るなんて、意外と侮れないですよね。
タンパク質は筋肉だけでなく、臓器や免疫系の維持にも不可欠な栄養素。毎日の食事で意識して摂りたい成分です。
魚が苦手な子どもや調理に時間をかけられない方にとって、ちくわは魚の栄養を手軽に取り入れられる頼もしい味方!
さらに、カルシウムやマグネシウムといった、体の機能を支える大切なミネラルも含まれています。
※ただし、ちくわのサイズやメーカーによって成分値は異なるため、正確な値を知りたい場合は商品パッケージや成分表を確認してください。
ちくわは適量でほどほどがちょうどいい
管理栄養士・安達春香さんによると、ちくわは1日1~2本程度であれば毎日取り入れてもOKとのこと。
魚嫌いの子どもでも食べやすい食品なので、食べすぎには気をつけながら美味しく楽しめるとよいですね!
※一部AI生成画像を使用しています。
※本記事は、編集部メンバーや知人が体験した実話です。編集部がヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。