流産により妊娠恐怖症になったにもかかわらず、孫が欲しい母クズエに「早く孫を産め」「流産した子は地獄でずっと苦しむ」などひどい暴言を吐き続けられてたキク。しかし、親友のマムのおかげで勇気を出して母親に言い返すことができました。
そして、居合わせたもう1人の親友ホシミは、母クズエの一連の暴言を動画に収めており、「実の母親を訴えるかどうかはキクが決めたらいいけど、一応動画を送っておくね」というのでした。
「伝えておきたい」キクが向かった場所は…











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キクが訪ねたのは、祖母の家。祖母は、キクの顔を見るなり「またクズエに嫌なことを言われたの?」とキクを抱きしめ、とことん話をきいてくれました。ひとしきり泣いた後、キクは「見てほしいものがある」と言い、クズエがキクに暴言を吐き続ける様子を収めた動画を祖母に見せたのです。
動画を見て驚き、固まる祖母…。そしてため息をついたあと、「大丈夫。あなたの子は天国に行ったわよ」「大事なのは母親がどれだけその子を想ってあげたか」「気持ちはちゃんと空に届いてる」「抱えた痛みはもう十分。泣かなくても大丈夫」「流産で自分を責める必要は全くない」「気にしないで生活して、ときどきその子を思い出してあげて」と、キクの心に寄り添う大切な言葉をたくさん伝えてくれたのでした。
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クズエの母とは思えないくらい、やさしい祖母です。きっとこれまでも、クズエによっての傷けられたキクの心を癒やしてくれていたのでしょうね。
そんな祖母も驚いた、クズエの暴言の数々は決して許せるものではありません。
祖母が言うように、親より先に亡くなった子は天国に行けないなんて迷信です。亡くなった子は悪いことなんてしていない。きっと大好きなママのそばにずっとずっといたかったはず。そんな希望も叶わず、生きたくても生きられなかった子たちが、何の悪いことをしたというのでしょう。
誰よりも傷つき、悲しんだのはママとパパ。ママとパパがその子のことを想い、思い出し、忘れないでいてあげることで、亡くなった赤ちゃんとはずっとつながれているし、赤ちゃんもお空で見守ってくれているでしょう。
祖母は大切なことをキクに教えてくれましたね。
尾持トモ