孫と一緒に寝込んでしまった日々
ある日、孫が風邪を引きました。まもなく私もその風邪をもらい、体がだるく、喉の痛みやせき、鼻水に悩まされるようになりました。とうとうベッドから起き上がれないほどになり、孫と遊んであげることができなくなってしまったのです。
孫は普段から「ばーば、遊ぼう!」と、私を誘ってくれます。ところが、このときは自分も風邪でつらいはずなのに、ベッドの上で「ばーば」「ばーば」と呼びながら泣いていたと、あとから娘に聞きました。その姿を想像して、胸が締め付けられる思いになりました。
何もできなかった自分への悔しさ
私自身も高熱とせきで身動きが取れず、孫のもとへ行きたくても行けませんでした。寝込んでいる間、ただひたすら「ごめんね」と心の中で繰り返していました。
娘から、孫が私を思って泣いていたことを聞いたとき、自分の無力さを痛感しました。同時に、孫の純粋な気持ちに深く胸を打たれたのです。
お互いを思いやる気持ちに気づいて
お互いに体調が悪くても、心のどこかでお互いを気にかけていたことを知り、私はとてもうれしくなりました。孫が私を思ってくれる気持ち、そして私が孫を思う気持ち――その両方が重なり合ったことを実感した瞬間でした。
今回の風邪はとてもつらい経験でしたが、それ以上に大切なものを見つけることができたと感じています。
まとめ
孫と私、それぞれが体調を崩してしまった今回の出来事は、つらい時間であると同時に、お互いを思いやる気持ちを深く知るきっかけにもなりました。風邪が治ったとき、孫とまた元気に遊べることのありがたさを、心から感じています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:千田幸子/60代女性・主婦。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)
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