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「耳が聞こえない!」風邪の後、突然両耳が無音に。焦りと恐怖の先にあった診断とは

風邪のような症状が続いた後、突然耳が聞こえなくなった私。音のない世界に取り残された恐怖と、その後の診断までの体験をお伝えします。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師高島雅之先生

日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本睡眠学会専門医。金沢医科大学医学部卒業。金沢医科大学耳鼻咽喉科で講師を務めたのち、2006年に開院。「病気の状態や経過について可能な範囲でわかりやすく説明する」ことをモットーに地域医療に従事。『宇都宮睡眠呼吸センター』を併設し睡眠医療にも携わる。
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突然訪れた「無音の世界」

微熱やせき、鼻水といった風邪のような症状が続いて2週間ほどたったころ、のどの痛みや鼻水の量が増えてきたと感じました。そんなある日、片耳に違和感が出て、あっという間に「耳の聞こえが悪い」という状態に変わってしまったのです。

 

翌日にはさらに悪化し、驚くことに両耳がまったく聞こえなくなっていました。隣で眠る人の寝息も、寝返りの音も、テレビの音も、水の流れる音も、電子レンジの「チン」という音さえも反応できず、後ろに誰かが立っていてもまったく気付きませんでした。

 

原因不明の不安と焦り

慌てて近くの病院に行くと、すぐに総合病院への紹介状を書いてもらうことになり、先生から「このままでは聴力が戻らなくなる可能性があります。急いで行ってください」と念を押され、そのまま向かいました。聴力検査では大きな低下が確認されたものの、原因は特定できず、「突発性難聴」として薬をもらい経過を見ることになりました。

 

聴力は2週間ほどで固定されてしまう可能性があると聞き、焦りと恐怖で胸がいっぱいになりました。音がまったくない世界は想像以上に不安で、夜も落ち着きませんでした。

 

 

薬の効き目と音が戻った瞬間

幸い薬が効き、波はありましたが翌週には少しずつ聞こえが戻ってきました。

 

ただ、その後になってめまいや低い音が聞き取りづらい状態を繰り返すようになり、改めて診察を受けた際に「メニエール病(内耳の疾患で、耳の詰まり感、耳鳴り、低音部の聴力低下などの症状に加え、めまいを伴う病気)の可能性がある」と指摘されました。

 

まとめ

音が聞こえない日々は、生活のすべてを不安に変えました。だからこそ今は、日常の小さな音に守られていることを実感し、無理をせず過ごす大切さを学んでいます。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者:東山あかり/30代女性・パート

イラスト/マメ美

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)

 

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