アニメに登場する「炎太郎」にドはまりしたゆうちゃん。保育園では、炎太郎のごっこ遊びを楽しんでいました。しかし、ある日お迎えに行くと、泣きながら出てきたゆうちゃん。聞けば「ゆうちゃんは女の子だから、炎太郎役をやっちゃダメって言われた」とのこと。
母えみこは「好きなキャラクターの役をするのに、男の子も女の子も関係ない」「女の子が炎太郎役をしてもいい! 先生にも話しておくね!」とゆうちゃんに伝えると、保育園に相談。その後、ゆうちゃんは無事に炎太郎役でごっこ遊びを再び楽しめるようになったのでした。
「やっぱりゆうちゃんは、炎太郎にはなれない…」













ある日、母えみこは、ゆうちゃんがドはまりしているアニメの登場人物、炎太郎のコスチュームをサプライズプレゼント。「わぁすごい!炎太郎と同じだ!」とはしゃぐゆうちゃん。しかしすぐに「ゆうちゃん、炎太郎にぜんぜん似てないね」と悲しい表情になってしまいます。
それは、炎太郎と同じコスチュームを着たからこそ、ゆうちゃんは「(服は一緒なのに)炎太郎は大きくて強くて、髪の毛も金色で長くて、ゆうちゃんとは全然違う」と感じてしまった、というのです。
「せっかく買ってくれたのに、ごめんなさい」というゆうちゃんに、せつなくなってしまう母えみこ。そして、「もう少し近づくことはできる。(園に校則はないのだから)炎太郎と同じ髪色にすればいいよ。金色にできるよ!ママ、手伝うから!」と、ゆうちゃんに髪の毛を金色に染めることを提案したのです。
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ゆうちゃんに、髪を金色に染めることを提案したのは、母えみこだったのですね。
同じ服を着たからこそ、炎太郎との違いを感じてしまい、落ち込んでしまったゆうちゃんをなんとか励ましたいという、親心からだったのでしょう。
子どもの知識は限られているもの。だからこそ、迷ったり、困ったりしているときには、ヒントやアイデアを出してあげて、子どもを導いてあげることも大人の役目だとは思います。しかし、今回のことは、娘かわいさに母えみこがちょっと暴走しているような感じがしてしまいますね…。
子どもの夢や希望を叶えるためだとしても、それが将来の子どもにどんな影響を与えるか、よく考えてから行動したいものですね。
山野しらす