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「何で結婚式に来ないの!」エリート婚約者を自慢したい妹→「来るなって言ったよね?」真実を告げると?

妹が結婚することになりました。妹の婚約者は、外資系企業で働くエリートサラリーマン。秀才で、ご実家はお金持ち。おまけにやさしくて誠実な性格……と、言うことなしのパーフェクトな方でした。

妹は自分が先にお嫁に行くことを、私に申し訳なさそうに伝えてきましたが、言葉の端々に、私への嫌みが見え隠れ。私の結婚を待っていたら自分が婚期を逃しちゃうとか、結婚式に着てくるいいドレスなんて持ってないでしょとか。

 

妹は、昔からこういう性格なのです。私はもう慣れっこなので、聞き流すようにしていますが、恐らく妹は、婚約者には本性を見せていないと思うので、心配です。妹が改心して、このままいい奥さんになれればいいですが……。

 

 

どんな話にも私への嫌みを織り交ぜる妹

私の地元では、年に2回、商店街でお祭りが開催されます。ご近所総出で準備し、みんなで楽しむのが恒例です。親から人手がほしいと言われたので妹にも連絡したのですが、翌週に結婚式を控えているからか気乗りしない様子。婚約者も連れて、ご近所さんに結婚報告のあいさつがてら手伝うのはどうかと提案すると、ようやく重い腰を上げてくれました。

 

その後、お祭りの話から、なぜか私のプライベートな話に発展。「地元のお祭りなんて手伝っていないで、彼氏を作ってデートでもしたら?」私は人見知りで、美人というわけでもないので、恋愛にあまり縁がありません。独身のままでいるつもりはありませんが、そうなる可能性も……。そんな話をしていたら、妹は私のことを「負け組」だと言い出しました。私が一瞬、言葉に詰まったのを、妹は見逃さなかったようで、慌てて自分がそう思うのではなく、世間がそう思うのだと繕ったのです。

 

妹は追い打ちをかけるように、さらにひどいことを言って、私を傷つけます。「お姉ちゃんに好条件は無理だと思うけど、妥協すればお姉ちゃんだって誰かしら見つかるでしょ」と。あまりに失礼な物言いで、さすがにイラッとしましたが、私はあえて、すました顔をして「これからも地元に住み続けて、両親の面倒を見ようと思うよ」と、言い返しました。

 

すると妹は、「じゃあ、実家のことはお姉ちゃんに任せるわ! できれば一生、そのまま親のそばにいてくれると安心だし、うれしいな~♪」と、満面の笑顔。親の面倒を押しつけることにしたようでした。

 

そして迎えたお祭り当日。妹の婚約者は、仕事でお祭りには来られないそう。妹はというと、地元の友だちと、手伝いそっちのけでお酒を飲み、楽しんでいました。

 

 

私が妹の結婚式を欠席した理由

そんなお祭りから1週間、今日は妹の結婚式。招待客は家族だけで、ささやかな式の予定ですが、私は欠席することに。家にいると、慌てた妹から連絡がありました。

 

「何で結婚式に来ないの!?」
「妹は大事な家族でしょ?」

 

「来るなって言ったよね……?」

 

「え?」
実は、あのお祭りの日、私はとんでもない話を耳にしてしまったのです。お酒に酔っ払った妹が、友だちに話していた、本音さく裂のブラックトーク。あれほどまでの悪口を言われると、さすがの私も少し応えました。

 

「地味で冴えなくて、目障りな女。あんなのと姉妹だなんて信じられない、恥ずかしい。あの顔で結婚式に来られるとか最悪。事故にでも遭って来られなくなればいいのに〜あいつなんてただの親の介護要員なんだから」

 

こんなことを大笑いしながら、友だちに話していたのです。私が聞いたままを伝えると、「そんなことは言ってない」とシラを切る妹。挙げ句、「私がお姉ちゃんの悪口を言うわけなんてないじゃん! デタラメを言いふらして、私の評判を落とす気なの?」とまで言ってきました。

 

そして、家族は自分の言うことのほうを信じると強気の発言。みんなから愛されているのは自分で、私なんかが何を言っても誰も信じないと……。

 

 

化けの皮がはがれた妹は…

妹は、私が嫉妬して結婚式をぶち壊そうとしていると言い出しました。逆ギレし始め、「来なくていい! お姉ちゃん以外のみんなにお祝いしてもらうから!」と言いますが、結婚式は、たぶん無事にできないでしょう。なぜなら……。

 

妹のブラックトークを聞いていたのは私だけではなかったのです。実はあの日、私の隣には妹の婚約者がいました。仕事を終わらせて、駆けつけてくれたのです。会場につくなり、私と両親のもとへあいさつに来てくれた妹の婚約者。私が妹のところへ案内すると、妹が大声で、バカ笑いしながら……。妹は私だけでなく、婚約者の悪口まで言っていたんです。

 

「お金目当てであいつを落とした」と自慢げに話していた妹。同時に複数人と交際していて、その中から1番条件が良かったから彼を選んだと言っていたのです。

 

結局、結婚式はキャンセルになりました。直前まで、彼は悩んでいたみたいですが、やはり許せなかったのでしょう。その後、彼は弁護士を雇い、結婚式のキャンセル料と婚約破棄の慰謝料を妹に請求したそう。しかし、男性頼みの浪費家である妹が、お金を持っているわけがなく……働こうにも、すでに寿退社済み。

 

この件で、両親からも見放され、最終的には借金をしてもろもろ支払ったようです。今は借金返済のために、必死に働いています。私は変わらず両親と仲良く、地元で平和に暮らしています。

 

◇ ◇ ◇

 

どんなに取り繕っていても、人の本性はふとした瞬間に表れるものですね。姉を見下し、婚約者さえ道具としか見ていなかった妹。結婚直前で破談になったのは、むしろお相手にとっては、幸いだったのではないでしょうか。長年耐えてきたお姉さんが穏やかな日々を取り戻すことができて本当によかったです。

 

【取材時期:2025年10月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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