消えた生ウニの行方に驚愕!
義実家に帰省したときのことです。久々に義実家で夕食を一緒に食べることになっていたので、私は少し奮発して、夫の好物である生ウニと新鮮なホタテを手土産に持参しました。
「これでみんなで海鮮丼にしたら、きっと喜んでくれるだろうな」と、私自身も食べるのをとても楽しみにしていました。
義実家に到着後、「夕食の準備で使いますね」と義母にひと声かけて、冷蔵庫にしまっておいきました。
そして夕方。いざ準備を始めようと冷蔵庫を開けたのですが、ウニとホタテのパックが見当たりません。
「あれ? どこか別の場所に移したのかな?」と冷蔵室や野菜室をくまなく探しましたが、どこにもないのです。焦って探していると、台所にやってきた義母が「どうかしたの?」と声をかけてきました。
「すみません、ここに置いたはずのウニとホタテが見当たらなくて……」
すると、義母が悪びれる様子もなく、「ああ、それなら。もったいないから鍋に入れちゃったわよ。生ものだし、加熱したほうが安心でしょ?」と笑顔で言ったのです。一瞬、何を言われたのか理解できませんでした。あの、生で食べるために買ってきた新鮮なウニとホタテを……鍋に?
生で食べるつもりだったので内心ではかなりショックでしたが、食卓にはすでに鍋が準備されています。せっかく鍋を用意してくれた義母の気持ちを無下にできず、引きつる顔で「あ……ありがとうございます」とだけ伝えました。
すっかり火が通って白くなったホタテと、どこにあるかもはやわからないウニが入った寄せ鍋。結果的に鍋自体の味は悪くなかったのですが、「生で、あのまま食べたかったな……」という残念な気持ちと、高級食材を善意でアレンジされてしまったことへのモヤモヤが残りました。
今回のことで、「おもてなし」や「食材の扱い方」への価値観は、本当に人それぞれなのだと実感しました。義母に全く悪気がないどころか、むしろ「加熱してあげた」という親切心だったことがわかるだけに、私もなにも言えませんでした。でも、私には「生で食べてほしかった」という思い入れが……。
この経験を経て、今では、義実家に限らず手土産を持参する際は、「これは生で食べたい食材なので、そのままお願いします」など、どう食べてほしいのかを具体的にひと言添えるようにしています。「言わなくてもわかるだろう」という期待はせず、小さなことでも言葉で確認し合うことが大切だと学んだ、ほろ苦い経験です。
著者:酒井由紀子/40代女性/結婚7年目の専業主婦で、小学2年生の娘を育てています。日々の家事や育児に奮闘しながらも、家族との時間を大切にしています。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)
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渡した時点で義母に委ねる事になるんだから、どうされても文句は言えません。
だから持って行くのは無難で、何なら義実家の人だけで食べてもらっても良いと思うものです。
義母が良かれと思ってした事でも私なら「ありがとうございます」なんてとても言えないわ。