産後の生活に不安が…夫に話したところ
退院後に必要な準備も気がかりで、「ベビーベッドは組み立ててくれた?」と尋ねると、夫は「明日やろうと思ってた」「今日は掃除で忙しい」と答えました。どうやら私が入院してから、部屋の掃除も洗濯もしていないようで、冗談めかして笑う夫に、私は「笑いごとじゃない」と苦笑するしかありませんでした。結局、「掃除を優先するからベビーベッドは期待しないで。たぶん無理」と言われてしまいました。
私が里帰りしなかったのは、「一緒に育児をする」という夫の言葉を信じたからだと、改めて気持ちを伝えました。けれど夫は「日にちを間違えただけで、育児をしないとは言っていない」と不満そうな様子。さらに、「昔の人はベビーベッドなんてなくても育ててきたんだから、なくても平気」と突き放すような言い方をしてきました。私はそれ以上言葉を重ねる気力がなくなり、「もういいです。掃除だけお願いします」と伝えるのが精一杯でした。
昼食を買いに出た夫が戻らない…電話すると
退院して1週間後、私はお昼ごはんを買いに出た夫がなかなか戻らないことに気づき、電話をかけました。すると「寝てた」とひと言。双子の育児で寝不足だからと、ネットカフェで眠っていたのだそうです。私の食事について尋ねると「忘れてたから、適当にデリバリーを」と軽く言われ、ここ1週間ほとんどデリバリーで済ませていることへの不安や、貯金を無駄に減らしたくない気持ちを伝えても、「独身時代の貯金をこういうときに使わないでどうする」と受け流されました。帰宅の予定を尋ねると「まだ寝足りないから夜になる」と言われ、明日から私がワンオペで双子をみる現実に胸がざわつきました。
この1週間を振り返ると、夫は「子どもから目を離さないのも仕事」と言い、泣いたら私を起こしに来るばかり。おむつ替えも育児用ミルクも、ほとんどが私の担当でした。沐浴はしてくれましたが、それ以外は「見ているだけ」。家事もほとんどしていません。私がその気持ちを正直に伝えると、「こんな文句を言われるなら休みなんて取らなきゃよかった」「誰のために1週間も家にいてやったと思ってる」と、逆に感謝がたりないと責められ、私は言葉に詰まりました。
私は「双子は私たちの子どもです」と当たり前のことを伝えましたが、夫は「俺はつい最近父親になったばかりで、急に完璧は無理だ」と主張します。私は完璧を求めているのではなく、せめて家事だけでもお願いしたいと思っていました。ところが、「なんで働いている俺が家事まで? お前は俺に仕事も育児も家事もさせるのか」と返され、出産が命がけだったこと、睡眠が細切れで体調が戻らないことを説明しても、「それが母親ってもの」と軽く扱われてしまいました。そして「明日から仕事なんだから休ませろ」と言い、電話が切れました。
深夜、玄関の物音で目を覚ますと…夫が!?
出産から1カ月たった深夜1時、私は玄関の物音に気づいて目を覚ましました。すると、夫が荷物を抱えて出ていこうとしていたのです。私が「どこへ行くの?」と尋ねると、彼は開口一番「まずはごめんなさいじゃないの?」と言い、続けて「子どもの泣き声がうるさすぎる。母親なら泣き止ませろよ! 当分はホテルで暮らすから、宿泊費はお前が出せ」と言い放ちました。「お前のせいで俺の生活リズムが狂ってる」とまで言われ、胸の奥が冷たくなるのを感じました。
私は静かに「わかりました。それなら……二度と帰ってこなくていいです」と伝えました。驚いた様子の夫に、家に戻ってからずっと考えていたことを口にしました。このままでは私が倒れてしまう、と。私は一日中家にいるとはいえ、双子の世話と家事で生活リズムはめちゃくちゃです。睡眠は細切れで、まとまって眠れない日が続いています。
私はこの1カ月の現実を伝えました。平日は夫がほとんど育児をせず、土日もひとりで外出していたこと。泣き始めたら私を呼ぶだけで、おむつ替えも授乳もほとんど私の担当だったこと。すると夫は「家にいたら休まらない。仕事で疲れてるのに子どもの相手なんかできるか」と返し、結局「これからも家事や育児はしないの?」と尋ねると、「育児はできるだけやってるだろ」と言い切りました。
その瞬間、心の中で何かがはっきりしました。「やっぱりあなたは要りません。離婚しましょう」と告げると、夫は「本気か」「お前は無職だぞ。どうやって子どもを育てる」と言いました。私は「どうにでもします。私が頑張ることなので、心配はいりません」と答えました。夫は「今キレてるだけだ。離婚されたら困るのはそっちなのに」と笑いましたが、私はもう揺らぎません。「そう思っていてください。では、二度と家に帰ってこないでくださいね」と告げ、玄関の扉が閉まる音を静かに聞きました。
「離婚します」と宣言してから夫は…その後
離婚を切り出してから2週間後、夫から電話がありました。「母さんから離婚届が届いたって連絡が来た」と話します。私は「うん、あなたの実家に送っておいたよ。あなたがいる場所がわからなかったから」と伝えました。すると彼は「本気で離婚するつもりなのか」と戸惑いを見せましたが、私の答えは最初から変わりません。「本気だって言ったよね。それと、私たちは引っ越したから。マンションの解約はお願いね」と告げると、彼は「どこに? 実家に戻ったのか?」と慌てました。「うん」と返すと、「相談しろよ! なんで勝手に決めてるんだ」と責められましたが、私は落ち着いて、これまで電話に出なかったこと、離婚の話題をLINEで送っても無視していたことを指摘しました。
彼は「1人で双子を育てるなんて大変だ」と言いましたが、私は「あなたがいても結局は1人で育てることになっていたよ。あなたの世話まで増えるから、離婚したほうが私の精神衛生には良いの」と答えました。そこでようやく彼は「ホテルに1人で泊まってみて、ちょっと可哀想なことしたかなって思った。悪かったよ。謝っているんだから帰ってこい」と言いました。しかし私は「それは違う」と、はっきり伝えました。
「私は冷静に考えたうえで離婚を決めたの。今さらの“悪かった”では、私の気持ちは変わりません」。彼が「今度はちゃんと育児も家事もする、変わるから」と繰り返しても、私は妊娠中に同じような約束が破られたことを思い出しました。「あなたが離れたくないのは、面倒なことを押し付ける相手がいなくなるからでしょ。私はもう、最優先すべき子どもたちがいる。あなたの面倒を見る余裕はありません」と告げると、彼は「離婚だけはやめてくれ」と泣きつきましたが、私は首を横に振りました。
翌日、私の実家に彼が現れました。泣きながら謝る彼を前にしても、私の気持ちはもう動きませんでした。話し合いの末、1カ月後に離婚が成立し、親権は私が持つことになりました。まだ私とやり直せると思っている節もあるようですが、私にその気持ちは一切ありません。母子家庭になって新たな大変さもありますが、かわいい娘たちのためなら、どんなことでも頑張れると思えます。私も娘たちも「幸せだ」と胸を張って言える環境を、これから丁寧に整えていくつもりです。
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産後の女性は、体の回復と慣れない育児で心身ともに限界に近い状態にあります。そんなとき、パートナーの無理解や無関心は、その負担を何倍にも大きくしてしまいます。
「助け合い」は言葉ではなく、行動で示すもの。相手に任せきりにせず、自分にできることを見つけて動く姿勢が、信頼や家族の絆を育てていきますよね。支え合う気持ちを忘れず、夫婦で「親になる」一歩を一緒に踏み出したいですね。
【取材時期:2025年10月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。