ドリンクバーを頼んでくれた
わが家の子どもと同い年の、4歳と2歳のお子さんがいるママ友。ある日、それぞれの子どもたちを連れて一緒にファミレスへ行きました。子どもが「トイレに行きたい」と言うので、注文前に済ませておくことに。
席に戻ると、ママ友が「子どもたちのドリンクバーだけ注文しておいたよ」と言ってくれたのです。
そのときは「ありがとう!」と受け取り、特に深く考えていませんでした。
会計時に衝撃の事実が発覚!
楽しい食事も終わり、レジで支払いをしようとしたところ、怒った様子の店員さんから「失礼ですが、お子さまは3歳以上ですよね?」と聞かれました。ママ友の子どもも私の子どもも、それぞれ4歳と2歳なので、そう伝えると、店員さんはこう続けたのです。
「4歳のお子さまはドリンクバー有料ですよ」。
私は状況がつかめず、ママ友を見ると、あきらかにバツが悪そうな表情……。
「ドリンクバー、頼んでくれたんだよね?」と聞くと、動揺しながら「え? 未就学児は全員無料じゃなかった?」と。
なんとママ友は、3歳以下が利用できる無料のドリンクバーを、子ども4人分頼んでいたのです!
ママ友のダメ出しにあぜん…
私はその場で店員さんに謝罪し、上の子のドリンクバー代を会計に上乗せしていただきました。本来なら無銭飲食として問題になる可能性もある行為。よくよく聞くと、ママ友は本当に未就学児はドリンクバー無料と勘違いしていたわけではなく、意図的に4歳の子どもたちにも無料のドリンクバーを頼んでいたのだそう。私はがくぜんとしてしまいました。
そのうえママ友は「なんで正直に4歳って言うの? あなたって本当に損するタイプだよね」と、正直に年齢を答えた私の対応にまさかのダメ出し……。私はその場の空気を悪くしないために「ご近所だし、誰が見てるかわからないから正直に言っただけだよ」とだけ伝え、それ以上は触れずに帰宅しました。
この一件以来、私はそのママ友と食事やお出かけをすることは控えるようになりました。ただ、幼稚園では普通に会話をしていたため、気まずい関係にならずに済んだのは救いでした。
お金やモラルに関する価値観は、子どもにも大きく影響する部分です。今後も私は、自分が大切にしている「正しいこと」を子どもたちに伝えていきたいと感じた出来事でした。
著者:いちのせはち/30代女性・フリーランス。2016年生まれの男の子と、2017年生まれの女の子を育てるシングルマザー。
息子は発達障害・軽度知的障害あり、公立小学校の通常学級に在籍中。「子ども発達障がい支援アドバイザー」の資格を取得し、子どものサポートのため会社員を辞めフリーランスに転身。バイリンガル育児にも取り組んでいる。日々の癒やしはK-POPアイドル!
イラスト:ちゃこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています