しかし、退院後の生活では、いー君が夜通し泣き止まず、次第に追い詰められていくちかさん。夫ののんきなひと言に、不満を感じることもありました。
ゴールデンウィーク中は夫と育児をするものの、疲れはたまる一方。夜中の授乳で起こされるたび「自分ばかりが大変」と感じてしまいます。
ゴールデンウィークが明け、義母が手伝いに来てくれる日常が戻ったちかさん。義母が混合で育てていたことを知り、ちかさんも夜だけ育児用ミルクを足すことに。
ところが、義母が帰り際に「ちかさんは母乳で育てている」と親戚に自慢していることを知り、「そんなに母乳ってえらいの?」と、悲しい気持ちになってしまいました。
少しはラクになると思ったのに…










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その夜、さっそくミルクに挑戦。夫が飲ませようとする姿を見て、「もっと早く使えばよかった。これでかなりラクになるかも」と心も少し軽くなりました。
「また、いー君に笑いかけてあげられる」
そう喜びを感じたのも束の間、しばらくしていー君の泣き声が聞こえてきます。
夫と代わりちかさんがミルクをあげるも、いー君は嫌がって飲んでくれません。
限界を迎えたちかさんは、泣き止まないいー君に「ほんと疲れる」「うるさい」と感じてしまうのでした。
▼赤ちゃんが泣き止まない原因にはさまざまなものがあります。泣く理由の多くは、おなかが空いたときやおむつが濡れているとき。授乳したばかりで、おむつもきれいなのに泣き続けるときは、眠れない、暑い・寒い、寝心地が悪い、音や照明を嫌がるなどの「不快感」を覚えていることがあります。理由がなくても泣くのは生後5か月ほどまで続くとされています。
一方で、母乳やミルクを飲まない場合は、体調不良やおっぱいの飲みにくさ(多乳・乳腺炎・分泌不足など)が関係していることもあります。また、赤ちゃんの成長や環境の変化に伴い母乳を好むようになり、哺乳瓶での授乳に違和感を覚えることもあります。授乳中や授乳後も泣く場合は、助産師におっぱいの状態や吸わせ方を見てもらうとよいでしょう。
育児の大変さが重なり、心の余裕を失っていくちかさん。しかし、そんな変化こそが「助けが必要」という心のサインでもあります。身近な家族だからこそ気づける違和感もあり、早めに周囲へ相談することで負担を分け合うきっかけになります。
育児は一人で抱え込むものではなく、頼ることも立派な選択肢。ちかさんのように悩みながらも模索する姿は、同じ境遇の人の支えにもなるでしょう。必要なときは地域の保健師や産院に相談しながら、少しずつ心と体を整えていきたいものです。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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ちか
