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ママ友の会社の会議室で貸切ランチ「昨日は寝袋まで持参されてさ…」え!?人の会社に宿泊した理由は…

数年前に県外に引っ越してしまったママ友Aが、久しぶりに子どもを連れてうちの町に遊びにくることに。当時仲良くしていた親子数組で再会しよう! と盛り上がります。しかし、会食のために使う場所としてAに指定されたのはなんと……。

 

図々しすぎるママ友の迷惑行動

3年前までたまに遊んでいたママ友A親子は、家族の都合で遠く離れた県外に引っ越してしまいました。そんなAから最近「今度の連休にそっちに帰るね! 前に仲良かったメンバーでごはん食べよう」と、突然メールがあったのです。なんだか懐かしいなぁと私もうれしくなり、「やったー! 楽しみにしてるね」とすぐに返信。リーダーシップがあり、友だちも多いAは自分で会食の段取りをしているようで、「さすがAだな」と感心していました。

 

A親子が来る数日前、Aから会食の日時と場所が指定されたメールが届きます。時間は朝の10時から夕方の17時まで。「結構長いな……」と思いつつ、私は6歳の息子と、まだ生後8カ月の娘も連れて行く予定だったので、「途中でお暇しようかな」などと考えていました。会食の場所は共通の知り合いBが経営する会社の会議室。「なんでこんなところで?」と驚きましたが、Aと仲がいいBが、おそらく会社が休みの日だからと快く貸してくれたのだろうと、あまり深く考えませんでした。

 

 

そしていよいよ、Aと8歳のAの息子と再会の日。息子と娘を連れて会場であるBの会社へ行くと、かつて仲良くしていた他の親子も3組ほど来ています。Aと「久しぶりだね~」と話しながら、みんなそれぞれ、お弁当やおやつをたくさん用意し、6歳の息子を始め、子どもたちは「はやく食べよう、おなか空いた」と賑やかです。総勢十数名で、あまり広くはない会議室はぎゅうぎゅう状態。賑やかと言えば聞こえはいいですが、誰も出社していない会社の会議室で子どもたちが騒ぐという、なんとも落ち着かない雰囲気でした。

 

そんな中、場所を提供してくれたBはどこか暗い表情。私は少しBのことが気になりつつも、「みんなジュース持って~! 乾杯しよ~!」とテンションの高いAのペースに吞まれる流れに。するとBが突然、「また今日も……」とうんざりした様子でつぶやくのです。

 

私が「どういうこと?」と尋ねると、「昨晩も夕方までって言いながらも、ここで夜遅くまで違うメンバーと宴会状態だったのよ」と言うではありませんか。しかもBによると、「どうしてもここに泊めてほしい」「子どもたちの経験のためなの」と懇願するAを断れず、寝袋などを持参していたA親子は宿泊までしていたと言います。

 

呆れた私は思わずAに「ちょっとあまりにも図々しいんじゃない!? ここはBの職場で、フリースペースじゃないんだよ」と言ってしまいました。それに対してAは「大人数で集まれる場所ってここしかないのよ! 久々に会ったんだからいいじゃん! それに、子どもたちにも非日常感あるお泊りさせてみたかったしね~」とまったく意に介さない様子。そのうえ、「どうせみんないつも同じ公園でだべってるんでしょ? たまには楽しいこと計画してやらないと。やっぱり私がいないとあんたたちダメよねー」とニヤニヤしながら言うのです。

 

 

それを聞いていた他の3人のママたちは「私たち、もう帰るね」と怒り、出した食べ物類を残して出ていってしまいました。連れられた子どもたちは不服そうでしたが、ママたちは「もっと楽しいところあるから!」とAにも聞こえる声で話し、説得されていました。

 

「あんな言い方したらこうなるよね。私も帰ろう……」と思っていたら「ママ、また、お友だち怒らせちゃったの? ぼくお友だちいなくなっちゃうの悲しいな……」と、すっかり静かになった室内にAの息子の声が響きます。Aはようやく我にかえり、「ごめんね、うかれちゃって……」と息子くんに謝罪。私が「楽しいことを計画してくれるのはありがたいけど、誰かに迷惑かけたり人を見下したりするのはやめよう」と言うと、「ごめん」と私とBに平謝り。

 

集まりは解散になりましたが、Aの息子くんが少し気の毒だったので、後日私はAと個人的に約束をし、子どもたちを遊ばせたのでした。Aとは今でもたまに会う仲を続けています。

 


Aが久しぶりに仲の良かったメンバーと再会できて、うかれてしまう気持ちはわからなくもありません。しかし、Bの職場で好き放題していたAの行動はあまりにも図々しく、自分勝手すぎるように思います。Aは引っ越した先でも調子に乗った発言をしてしまい、肩身が狭い思いをしていたのだとか。今回のトラブルから、例え親しい間柄であっても相手に嫌な思いをさせないよう、常識のある行動をとることの大切さを学びました。
 

 

著者:林 きくこ/30代・主婦。6歳の男の子と生後8カ月の女の子の母。整理整頓が苦手で、子どものおもちゃの収納に年中悩んでいる。三食すべて納豆ご飯でもいいほど納豆が好き。

作画:Pappayappa

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)

 

 

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