ゆうちゃんの髪を金髪にした翌日、いつも通り登園すると、担任の先生が「その髪どうしたの!?」とびっくり。「スプレーで1日だけ染めてみたって感じではないですよね?」と確認されると、母えみこは「普通に染まっています。先生の茶髪と同じですが何か問題でも?」と返します。
続けて「入園時の資料を確認したが、髪色に関する記載はなかった」「この園は金髪が禁止なのか?」「もともと金髪の子が入園したらどうするのか?差別にならないのか?」とマミ先生を論破した母えみこは「担任は話が通じない」と不満に思うのでした。
ゆうちゃんの金髪。園児たちと園長の反応は…















担任のマミ先生は、金髪になったゆうちゃんと他の園児のトラブルを心配していましたが、園児同志のトラブルにはならず、ホッ。トラブルになるというより、むしろ「すごーい!」「いいなー」「めちゃくちゃかっこいい!」「すてき」「俺もしてみたい」とゆうちゃんの金髪は大人気だったのです。
その後、ゆうちゃんの金髪について、園長に相談したマミ先生。園長の判断は「しばらく何も言わずに様子をみる」ということでした。というのも、何年か前に髪を染める子がおり、その子の保護者は担任とトラブルになったとのこと。そのときも保護者から「入園規定には書いていない」と強めに言われ、保育園は結局のところ許可したというのです。その時の事例もあるため、子ども同士のトラブルに気をつけつつ、園長としては様子をみたい、という話でした。
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ゆうちゃんが、金髪のことでお友だちとトラブルにならず、本当によかった! もしもトラブルになってしまったら、悲しい思いをするのは、ゆうちゃん本人ですよね。
また、園としては「見守る」という方針で決まったようです。すでに、保護者と髪色に関するトラブルを経験している園長なので、明確な理由なく髪を染めることを禁止するのは難しいという判断なのでしょうか。髪色のほかにも、マニキュアやキーホルダーなどの飾り、持ちものなども、こまかく線引きをして園則にするというのは容易ではありません。
大ごとにしてトラブルにしたくないということなのか、各家庭が決めた方針を重視するということなのか、園長の本意はわかりませんが、少なくともこの園ではトラブルにならなければある程度は容認していこうという方向性のよう。
結果として、母えみこの主張は保育園に認められた形になりましたが、保育園は大切な子どもを預ける場所。髪の毛を染める前に、園長に相談しておけば、園側を不要に戸惑わせることもなかったかもしれません。自分だけでなく、子どもにも影響がある保育園という場所だからこそ、慎重に事を進めたいものですね。
山野しらす