アニメに出てくる「炎太郎」に憧れるゆうちゃんのために、ゆうちゃんの髪を金髪に染めた母えみこ。登園すると担任に驚かれましたが、園長が「しばらく見守る」という判断をしたことで、園からは何も言われなかったのですが、保護者の間では、ゆうちゃんの金髪は話題に。
「うちの子もゆうちゃんみたいな金髪にしたいって言いだした」「ダメって言うと、ゆうちゃんはいいのになんで俺はダメなんだと不満そう」「いい影響がないから、やめてほしい」と、みなさん不満そう…。話していたうちの1人のケンくんママが、お迎えのとき、母えみことばったり。「ゆうちゃんの髪の毛、びっくりしちゃった。何かきっかけがあったの?」と探りを入れ始めたのです。
園の保護者との関係が、怪しい雲行きに…












ケンくんママは、ゆうちゃんの体への影響を心配し、ウィッグでもよかったのではといいますが、母えみこは、パッチテストもやって気を付けていること、またウィッグだと園にかぶってこれないことを伝えます。
悪びれる様子のない母えみこに、ケンくんママが「正直、やりすぎ」「うちの子も真似したがって困る」と言うと、母えみこはムッとした様子で「だったら、ケンくんも染めてあげればいい」「困るのはそっちの都合」と反論し、「私は娘のやりたいことを応援しているだけで、誰にも迷惑をかけていない。金髪がダメな理由を論理的に説明して」といいますが、ケンくんママは「常識的におかしいし、健康的にも教育上もよくない。この先もずっと子どもの好きなキャラクターの髪色に染め続ける気? 周りへの影響を考えないのは無責任。色眼鏡で見られるのはゆうちゃんだし、かわいそうだ」と譲りません。
そんなやり取りを見ていて、自分のせいで母えみこが責められていると思い、泣き出してしまったゆうちゃん。母えみこは「とにかく私は娘のやりたいことを応援するだけ」といって、ゆうちゃんを連れて帰ったのでした。
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とうとう保護者同士のトラブルに発展してしまいましたね。園則に違反することはしていないと主張する母えみこと、周囲への影響を考えずにやることは非常識だというケンくんママ。どちらも自分の主張は間違っていないという自信があるだけに、ぶつかってしまいますよね…。
人間なので考え方に相違があるのは仕方がありません。ただ、話し合いをするならば、自分の思いばかりを主張するのではなく、相手の考えにも寄り添ってみないと、ただぶつかるだけで、解決策は見つからないように思います。
母えみこもそこまで批判されるとは思っていなかったでしょうし、ケンくんママも思いのほか反論してくる母えみこの姿は意外だったのでしょう。だからこそ、お互いカチンときてしまい、一歩も引けなくなったという感じもします。
私たちも日常生活のなかで意見がぶつかってしまったときは、お互い少しクールダウンをして、客観的な目も持ちながら冷静に話をしないといけませんね。
山野しらす