アイ・レディスクリニック(愛知県名古屋市)院長インタビュー
本業は農林業?!鷲見院長の知られざる一面
「実家は山林を保有していて、柿・栗・孟宗竹が生育していて、きちんと管理栽培しています。狩猟免許も持っています。チェーンソーで木を切ったり、植木屋さんの仕事までしますよ」
サラリとそう言って笑う院長ですが、産婦人科クリニックの院長としては、確かになかなか珍しい話です。収穫した柿をどっさり持って来て、スタッフ向けに干し柿教室を開いたり、朝採ってきたタケノコを厨房に届けたりされているとのことです。
鷲見院長「旬のものは力強いですよね。エネルギーを得てもらいたいと思って、柿でもタケノコでも、旬のものをクリニックの食事に出しています」
地域のお産を支えたい〜安全な医療の提供
「そろそろ引退してのんびりするのも良いかなと思っていたのですが、3年前に大学の後輩である先代院長が急逝し、急遽アイ・レディスクリニックの院長になりました。交通の便も良いので、他区からの患者さんもたくさんみえます。地域のお産を支えるためにも、まだまだがんばっていきたいと思います。
ここは消防署も近く、大病院との連携もとてもスムーズなので、救急搬送も短時間で対応できます。アイ・レディスクリニックの向かいにある山口病院は関連施設なので、緊急帝王切開などの手術の時には手をかしてもらえます。アイ・レディスクリニックはスタッフの数も多く、緊急時は集結して対応にあたる意識を全員が持っています」
普段はとても温和な院長ですが、医療的判断が必要な場面では一瞬にしてキリッとされ、安全な医療に全力で取り組んでいらっしゃいます。
患者さんだけでなく、ご家族全員を包み支えていく
「患者さんをサポートするのは当たり前ですが、そのご家族全員を支えていくことを意識しています。たとえば、分娩に立ち会われるご主人が卒倒されるケースもあります。ママに頼まれて無理して立ち会っているパパもいるわけで、そんなパパを影ながら支えて、ちゃんとパパの居場所を作ってあげられるようにしています。
また、ご主人だけでなく上のお子さんも一緒に立ち会えるように、子ども用のエプロンも用意しています。患者さんだけでなく、そのご家族全員に目を配っています。『”ファミリーセンタードケア”が中心』それがアイ・レディスクリニックのモットーです」
2017年12月には、上のお子さんのために保育園もオープン予定とのことです。
口コミで助産師が増える!スタッフにも人気のクリニック
「アイ・レディスクリニック「には多くの助産師が在籍しています。ほかの産院の先生に『おたくは助産師(やスタッフ)が多過ぎるんじゃないの?』と言われることもありますが、安全な医療を提供するためには、スタッフの数が多いことはとても重要です。
求人募集をかけたことがないのに、助産師同士の口コミで応募してくれるのです(笑)。助産師が多いことで、患者さんご本人だけでなく、ご家族にも目を配ることもでき、何より安心な出産に繋がります」
キーワードは「メリハリ」〜働きやすい現場の秘密
「スタッフにはオンオフのメリハリがつく生活をしてもらいたいので、まずは、きちんと休みが取れるようにしています。自分らしく働いてもらいたいと思っています。
また、出産したスタッフが自分の赤ちゃんをここに連れて来て働けるようにしています。そういう家族的な雰囲気が、スタッフ同士で助け合える職場環境を作っていると感じています。
スタッフがメリハリのついた生活ができていると、患者さんにもそれが伝わるのですね。妊婦さん・産婦さんにもメリハリが必要です。陣痛でも子育てでも休息はとても重要です」
複数医師との連携・安全な医療はコミュニケーションから
「アイ・レディスクリニックでは、一人の患者さんをなるべく一人の医師が担当し、継続して診ていくことの重要性を意識しています。そのうえで勤務医との関係性と信頼を大切にしています。勤務医の先生から疑問が出たら、すぐに院長である私に回してもらいます。複数の医師でみて解決することが大事なのです」
女性医師ならではの雰囲気づくりは「医者っぽくない?!」
勤務医の原 紗希先生にもお話をお伺いしました。
原先生「鷲見院長は、手術も任せてくれますが、必ずバックアップもしてくださいますので、とても安心して医療を提供できます。
アイ・レディスクリニックでは、女性医師であることを活かしたいと思っています。
具体的には、患者さんからどんなささいなことでも話してもらえるように、とっつきにくくならないようにと、雰囲気づくりをに心がけています。自分の長所は、喋ることが好きなのですが、そのおかげで『医者っぽくない』と言われることも多いくらいです(笑)」
原先生「アイ・レディスクリニックのスタッフは、助産師さん、看護師さんをはじめとして、みんな良い人で、落ち着いて対処できる人が多いです。人数が多いからというのもあるかもしれませんが、忙しければ忙しいほど、あわててしまいがちですからね。コミュニケーションが豊富なことと、院長が穏やかなことも大きいと思いますが、接してくれるスタッフみんなが穏やかで信頼できることは自慢できることだと思います」
妊娠中から産後まで、ワクワクの連続
アイ・レディスクリニックは早くから新しいものを取り入れてきましたが、マタニティビクスもそのひとつです。ほかにもアフタービクス・ヨガクラス・骨盤エクササイズと幅広く患者さんをサポートする教室を開催しています。
28年前の開院からアイ・レディスクリニックの草分け的存在としてビクスをご指導されている浅野さんにお話を伺いました。
浅野さん「もともとはバレエ、フラメンコなどを教えるのが本業なのですが、マタニティビクスは妊婦さんというリスクのある方を相手にするので、別のライセンスが必要です。妊婦さんは不安もあるけれど希望も持っているので、そういう方を相手にするマタニティビクスは、やっていてとても幸せですね」
浅野さん「最近の妊婦さんは体力がない方が多いです。体力がないとお産が長引いたり、産後の子育てでも疲れてしまって気持ちが落ち込んでしまいます。ビクスは太り過ぎを予防したり、体力をつけることが目的ですが、体力アップの側面が重要です。
働いている妊婦さんも多く、産休に入ってから来られる方が多いのですが、よく眠れるようになったと言う方が多いです。今の妊婦さんには、『こんなに動いて良いんだ、過保護だったんだ』と気づいてほしいと思います」
浅野さん「産後に体を元に戻すために、週1回アフタービクスをおこなっています。妊娠中のママより産後のママのほうが元気ですね。赤ちゃんがいるからなかなか外出できないママが多いので、アイ・レディスクリニックの教室は全クラス託児付きで開催しています。安心して外出できて、少しでも自分だけの時間を過ごしてもらえると、とてもリフレッシュになります。
赤ちゃんとずっと向き合い続けるのは結構しんどいことで、生後1カ月の赤ちゃんを預かってくれるスポーツクラブなんてありませんから貴重だと思います。託児代は200円で、27年前から変わっていません。財布に優しいのも人気の秘密かもしれませんね。おかげさまで、いつも満員御礼です」
一生の思い出に「マタニティフォト」
浅野さん「ビクスや教室が人気で建物が手狭になったので、この別館を建てました。今は1階にフォトスタジオがあり、マタニティフォトを撮影しています。
自分の妊娠中、撮っておけば良かったと後悔したくらい、妊婦さんはすごく綺麗です。アイ・レディスクリニックでは、妊娠中のママの姿をぜひ残してあげたいと、おなかの中の赤ちゃんのエコー写真付きでマタニティフォトを無料プレゼントしています」
気取らない・気張らない鷲見院長は、”僕は(男だから)お産をしたことがないから”と、スタッフの話をよく聞き、スタッフを尊重し、リスペクトしているとのお話でした。誰に対しても裏表なく接する姿勢は、スタッフ自身が洞察して患者さんに接することができる環境を作っていると感じました。
名古屋市南区にお住まいの方に限らず、「産婦人科アイ・レディスクリニック」で、思い出に残る出産をしてみませんか?
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