保育園の先生に聞く「手遊びのポイント」
子どもたちの自主性を伸ばす“のびやか保育”を掲げる「ピノキオ幼児舎 鐘ヶ淵園」保育マネージャー矢吹先生に、手あそびの良さ、楽しさをお伺いしました。
手あそびの良さってなんですか?
外に出られない時や室内で遊ぶ時に、道具の要らない手あそびはおすすめです。手あそびのいちばんの良さは、大人と子どもが“一緒にあそべる”というところではないでしょうか。例えば、絵本だと、集中して本の世界に入り込むように読んであげたりするわけですが、どうしても一方的になりがち。常に子どもは受身になりますよね。それに対して、手あそびは、まず私たち(大人)が楽しんで、それを子どもたちと共有すると言う感じです。
手あそびする時のポイントは?
「やらなきゃいけない」っていう気持ちじゃなく、「一緒に楽しもうかな」という程度で十分です。かえって義務的に構えてしまうと雰囲気で子どもも分かるみたいであまりのってきませんよ。 (笑) 私の場合、『先生とっても楽しいんだよ~』ていうのを前面に出してますね。
あとは、手あそびにも簡単なもの、難しいものと色々ありますので月齢に合わせたものを取り入れるようにしています。
どのぐらいの時間やるのがよいでしょうか?集中力はどれくらい?
長い時間は無理ですね。2歳くらいの子で、10分続くか続かないかというところじゃないでしょうか。20分も30分もやると、他の遊びを始めたり、歩き回ったりしてしまう子続出です(笑)。もちろん個人差はかなりありますが、本当に集中している時間は僅かです。大人の集中力とは違いますからね。私達大人の感覚からすれば、なんでこれだけなの?って不安になる部分もあるかもしれないですけど、やはり大人の集中力とは違いますからね。時間の長い短いではなくて、ママと向き合って遊ぶということが、子どもにとって満足につながるのではないでしょうか。
『ねんね』や『おすわりがしっかり出来ない』月齢の子のあそび方は?
目を合わせて話しかけるとか、音の出るおもちゃ遊んであげる事が多いですね。あとは抱っこして、「ゆらゆら」してあげたり、声をかけながらおなかをくすぐると喜びますね。ご家庭だとママとたくさん『ふれあう』事が一番大事だと思います。例えば、おもちゃをポンとただ与えるのではなく、「こうやってやるんだよ」と見せてあげましょう。