子育てあれこれ【ママたちの声から】
子育てあれこれ ママたちの声から
●パパに話して1日を振り返る
日中、基本的には毎日ひとりで2人の子どもの育児をしています。唯一私が開放されるのは、子どもの昼寝の時間。そこで、下の子を寝かし、上の子も寝かそうと思っていてもなかなか寝てくれない。「今日は、○○しようと思っているのに!」それがイライラの始まりです。そうすると、ささいな息子の失敗(例えば牛乳をじゅうたんにこぼすなど)を、せっかく自分で「こぼしちゃった」と教えてくれたのに、「もう! なんてことしてくれたのよ~!!」とにらみながら責めてしまいます。息子はどうしたらよいのかわからずにただ立ちすくみ、逃げることもできずにじっと私の目を見て泣き出しそうになりました。そのときの様子は、本当に怖がっていたように思います。その表情がずっと目に焼き付いていて、あとで後悔をし、反省したりしました。
パパは仕事から帰ってくると、「今日は何かあったか?」と聞いてくれます。そのときに、「なかなか寝ないし、泣くしで疲れたよ~」から始まって一部始終を話しています。そして話しているうちに、子どもはそんなに悪くなかったなど、自分の反省するべき点が見えてきたりします。自分が少し余裕を持てばむやみに怒ることもないと思いますが、 毎日さまざまな出来事が起こり、そのたびに親として反省することがしょっちゅうです。完璧な親なんて絶対無理だけれども、パパと話すことによって現状を見つめ、反省・改善し、家族で成長していけばよいのかなぁ、と思います。どんどんどんぐりさん(0歳と2歳)
●「叩いて」「叱る」しつけをされた幼児体験から…
以前は、しつけをするということは、叱って教えることだと思っていました。私も、そうやってしつけられてきました。でも、そうやって叱られたことは、傷ついたほうが多かった気がします。私がされたしつけは、圧力をかけられるような方法でした。叩かれたり、蹴られたりしたこともあります。今考えると、自分の教訓を教えたい、という思いがあったように思いますが、父の場合は、自分の気持ちがいつも先に立ってしまって、子どもの気持ちにまで行き着かない感じでした。「おまえのため」と言って怒られると、自分がダメな人間だから怒られるんだ、と思わされました。
社会人になっても、生きているのが苦痛になった時期もあり、「自分はダメな人間」と思い込まされていたことは、影響が大きかったと思います。気分の浮き沈みが激しく、無気力になることも度々でした。私の場合、親が悪いんだと思うことで、立ち直ることができましたが……。
親は、子どもにとって超えられない、尊敬するべきもの。そんな立場にいる親は、だからこそ子どもの人権を認めなきゃいけない、「親が子どもを認めること」からしつけは始まると思います。実際に、自分が親になってみて、しつけというのは毎日の習慣で、本当は、叱らなくていいのだと思うようになりました(もちろん、危ないことをしたときは別ですが)。子どもがまだ小さいので、どんなふうになるかわからないけど、決して、怒らないしつけを根気よくしていけるように頑張りたいと思ってます。なおりんさん(0歳)
●反論を聞いて静かに説明してあげる
子ども時代、うちの母は絶対に「感情にまかせて子どもを怒る」ことをしませんでした。私の反論を聞いてくれて、その上でなぜいけないのか、どこが悪かったのかを説明してくれたので、私も理解することができました。決してベタベタにやさしかったわけではなく、小学校高学年ぐらいからはむしろよく手をあげられました(小さいときにはありません)。でもそれは私が悪いとわかっているのにただ単に親に反抗したくて歯向かっているときだったので、私自身、手をあげられても仕方ないと思っていました(とにかく歯向かってみたい時期ってあるんですよね)。ですから、一度も「お母さんは私のこと嫌いなんだ」と思ったことはありません。母が私たち3人の子どもに対して寛大に、冷静に、丁寧に接していられたのは、父との仲の良さも絶対に関係していると思います。だから母というよりは両親に対して尊敬の気持ちを持っています。
今、私のしつけ方は、本当に危ないことや人に迷惑をかけることをしたときに、まずはその行為をやめさせるために大きい声で叱り、その後必ず娘の手を握って、目を見て静かな声で話をするようにしています。何度も大声で怒鳴ると子どもは怖くて泣いて、何が悪いかわからないうちに終わってしまうので、「小声」でがポイントかな。顔を近づけて小さい声で話しかけると、興味を持って聞いてくれたりします。 「かわいがる」の中に「叱る」も含まれていると思うし、「自分自身を守ること」と「人に迷惑や危害を加えないこと」という最低限のしつけをすることは親の責任だと思うので、じょうずに「叱って」「しつけ」できるような母親になりたいなあ……と思っています。ことみんさん(1歳)
●常に同じ条件で淡々と「言い聞かせる」!
叱るときは、常に同じ条件で叱っています。お客様がいても、外でも悪いことをすれば叱ります。外食中でも、外に連れ出し、叱ります。ついでに、お友だちも、悪いことをすれば叱ります。もちろん相手の親には先に了解をとります。叱るときは、必ず何が悪いのか言い聞かせます。理解するまで淡々と言い聞かせます。おかげで今はおしゃれなレストランなどにも連れて行けますよ。小学1年の男の子ですが、年中さんのころから、あちこちに連れて歩きました。楽しいですよ。あと、小さいから見逃すということはしませんでした。赤ちゃんでも悪いことをしてはいけないんです。ある日突然、今までやってよかったことを注意されたら誰だってびっくりします。おじいちゃん・おばあちゃんにも甘やかさないようにお願いしました。だめなものはだめ、また、何故だめなのかをしっかりわからせることで、自分で考えてくれるようになりました。自分と相手を置き換えて考えさせるとわかりやすいようでした。 ままさん(7歳)