予防接種とは

予防接種は漠然と「受けるべきもの」とわかっていても、「本当に必要なのかしら?」と思うママも多いですね。子どもが受けるべき予防接種について、松井 潔先生のお話を伺いました。

※この記事は2020年12月に再編集した内容です。

予防接種のイメージ

 

予防接種について知っておきたいこと

 

予防接種を受けましょう

ウイルスや細菌による感染症の一部は予防接種をすることで感染症にかからなくなったり、重症化を防ぐことができます。しかしながら他の細菌やウイルスでも髄膜炎になりますので、すべて予防できるわけではありません。

BCGは結核を予防するワクチンですが、新生児・乳児期の重症な結核を予防するためのもので、その後の結核を必ずしも予防できるものではありません。

予防接種は自身が感染症にならないことで、周囲の子どもにも感染を広げないといったお互いに守り合う意味もあります。

以前に比べるとワクチンの種類も多くなり、予定どおりにすべてのワクチンを受けることは大変かも知れませんが、頑張って受けましょう。

 

定期接種と任意接種

予防接種には定期接種と任意接種があります。

わかりやすく言うと定期接種は無料で受けられるもの、任意接種は費用がかかります。

しかしながら、どちらのワクチンも同じように接種を受けたほうが良いと思います。

 

生ワクチンと不活化ワクチン

生ワクチンとは、細菌やウイルスの毒性を弱めたもの、不活化ワクチンは、細菌やウイルスの感染性をなくし、免疫に必要な成分をワクチン化したものです。

従来、生ワクチンは次の予防接種に4週間以上あける、不活化ワクチンは1週間以上あけることが基本でしたが、2020年10月1日から異なるワクチンの接種間隔について接種間隔のルールが大きく変わりました。

【予防接種の間隔のルール】

・「注射生ワクチン」の接種後27日以上おかなければ「注射生ワクチン」を接種することができない。「注射生ワクチン」とはMRワクチン(麻疹と風疹混合ワクチン)、水痘ワクチン、BCGワクチンなど。(変更なし)

・それ以外のワクチンの組み合わせでは、前のワクチン接種からの間隔に関わらず、次のワクチンの接種を受けることができる。

ワクチン接種間隔のルール

※特に医師が認めた場合、同時接種がおこなうことができる。
※小児肺炎球菌やロタワクチンなど同一ワクチンを複数回接種する必要がある場合、接種間隔の制限は添付文書に従うこと。

参考:ワクチンの接種間隔の規定変更に関するお知らせ(厚生労働省)

 

接種するワクチンが多くなり接種間隔を考えるとなかなかすべてのワクチンを受けることが困難となります。

乳児期は風邪にもかかりやすいので熱が出たり、体調が悪いと接種のタイミングを逃してしまったりもします。

病院に何度も通うことも大変です。

このため、予防接種を同時接種することも多くなってきています。

 

同時接種とは

WHO(世界保健機構)では同時接種を推奨しています。

また、複数のワクチンが混ざったものも海外では使用されています。

日本は病院やクリニックのアクセスは悪くないので、同時接種が心配な方は1つずつ接種されるとよいと思いますし、同時接種を希望される方は複数のワクチンを接種してもらえる病院で受けるとよいと思います。

予防接種は強制ではありません。あくまで自身の体は自身で守っていくという考えで受けることをおすすめします。

 

※厚生労働省では、新型コロナウイルス対策が気になる保護者に向けて、子どもの健康が気になるときだからこそ、予防接種と乳幼児健診は遅らせずに予定どおり受けるよう情報発信しています。
予防接種のタイミングは感染症にかかりやすい年齢などをもとに決められており、乳幼児健診は子どもの健康状態を定期的に確認して相談する大切な時期なので適切な時期にきちんと受けましょう。予防接種を受けそびれてしまった方はできるだけ早く受けましょう。
体調が悪いときは予防接種や健診に行くのはやめ、元気になったら改めて予定を立てましょう。
乳幼児健診は、感染状況などを踏まえて中止、または実施方法などを変更している場合があります。お住まいの市町村の子育て世代包括支援センターや母子保健窓口にお問い合わせください。
参考:厚生労働省「遅らせないで!子どもの予防接種と乳幼児健診」

 

予防接種のイメージ

 

監修者

医師 松井 潔 先生

小児科 | 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長


愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。


経歴

1986年 愛媛大学医学部卒業

1986-1988年 神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント

1988-1990年 同神経内科非常勤

1990-1992年 国立精神・神経センター小児神経科レジデント

1992-2005年 神奈川県立こども医療センター新生児科 医長

2005年− 同総合診療科 部長

 

■専門領域

小児科

小児神経

新生児

 

■所属学会・委員等

日本小児科学会

日本小児神経学会

日本周産期新生児医学会

日本てんかん学


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