もっと知りたい!保育園【公営と私営の違い】
Q1.公営と私営はどう違う?
保育園は全国で22,925個所。定員が2,132,081人、在所児数は、全体で2,040,974人で95.7%公営-私営別にみると、公営では95.3%、私営では95.7%となっています。(平成21年の数値)
開所時間からみる公営・私営保育園の違い
働くママが気になる閉所時刻では「19時以降」の割合を公営-私営別にみると、公営42.0%、私営78.4%と大幅な差が出ました。
※2008年 全国保育協議会調べ
●保育園開所時間の公私比較(平成18年:厚生労働省調べ)
運営面の違い
公立園・・・園長先生も先生も、公務員。運営方針は一律、大きな違いがないため特色は出づらい反面、園との相性で悩むこともなさそう。園長はじめ、転勤によって変わる可能性がある。定着率が良いのでベテランの保育士さんが多いとの声もある。
私立園・・・運営方針にそれぞれの特色があり、幼稚園的活動を行っている園もあったり、ママへの協力に柔軟な対応が可能な場合も多い。しかし運営者によって保育の質にばらつきが出やすい、保育士さんの定着率が悪い園もある、などの声もある。
Q2.どの地域でも待機児童は多いの?
待機児童の数には、かなりの地域格差があるようです。集計データと、実際に入園を体験された全国のママたちにレポートをいただきました。
園に直接聞いてみるという方法も!
私の住む市は慢性的な保育所不足で、ここ数年は待機児童を減らす試みがなされていますが、長男が産休明けの7年前はまず認可保育所は無理だと言われました。そこで私は保育園の方を知っている親戚にお願いをして、保育園に直接聞いてみてもらいました。それで何とか認可保育園に入る事ができたのです。
(公立認可保育園/北海道 Kさん)
妊娠中から夫婦揃って見学開始
内定を頂いた保育園は駅に近いため、一番倍率が高い園でした。ちなみに受けたときは、0、1歳児クラスで、14人定員に対し23人でした。2歳児、3歳児はもっと高かったようです。事前見学は認可2カ所、認可外1カ所と計3カ所しました。4月入所の一斉募集の時期が、11月のため、予定日が遅くなると産後は募集期間ぎりぎりになるため、第一希望園は妊娠9ヶ月の頃に、第二志望は募集開始の一週間前に。いずれも夫婦揃って伺いました。認可外は、滑り止めとして見学、同時に4月からの入所仮予約をしました。最終的には、第一希望の園に、無事内定を頂きました。
(私立認可保育園入園予定/神奈川県 Aさん)
とにかく必要性を訴える!
0歳クラスからの4月入園申請だったので、1歳クラスよりは枠も広く、入園しやすかったかもしれません。 しかし、入園の条件がかなり厳しいと聞いていたので、地域の議員の方や区役所に何度も問合せをして入園の必要性を訴えました。すでに仕事に復帰して、子どもを夫の実家に電車で連れていってから(自宅から45分)仕事に通っていたのですが、「預けられるだけあなたは恵まれている。ほかの人はもっと大変なんだ。」と厳しい事を言われたこともありました。知り合いのママが育児休暇中ですが、育休はまだあるけれど、4月入園でないとおそらく入園できないので切り上げるとのことでした。
(公立認可保育園/東京都 Fさん)
●地域別待機児童数
厚生労働省「保育所の状況(平成21年4月1日)等について」資料:全国待機児童マップ(都道府県別)より
Q3.入園に必要な費用とグッズ
幼稚園とは異なり、認可保育園なら、公営でも私営でも月々の保育料はどこに入園しても一律です。ただし、年収によって差が出てくるシステムになっています。
ご飯を食べたり、お昼寝したり、生活の場である保育園。おうちと同じように過ごせるように、ママが用意するものもちょっと多め。1歳未満の小さい子なら、おむつや食事用エプロンなど、日々の荷物や洗濯物もびっくりするほどの量になることもあります。保育園入園時に必要なものと、入園後の日々の荷物をレポートいただきました。
1歳未満はお洗濯ものがたくさん
作ったもの・・・保育園に置いておく、お着替えを入れておく袋・ズック入れ・かけひもを手洗い用タオルに付けたり・雑巾などです。
購入したもの・・・お昼寝布団・歯ブラシ・コップ・通園かばん・園指定のスモック・あと年少さんから使うアルミのお弁当箱。
日々の荷物・洗い物は・・・
お昼寝のときおもらしした時は紙おむつをナイロン袋に入れて持って帰ってきます。泥んこ遊びをした日などは洋服も着替えてくる時があります。軽く水洗いもしてありません。しかも脱いだままの形で入っている時もあります。味噌汁をこぼした時なども着替えますし、やっぱり未満児さんは着替えが多いと思います。
(公立認可保育園/富山県 Tさん)
園によって大きく違う「汚れ物」対応・・・
購入した物・・・おむつカバー・前ボタンの肌着・前ボタンのパジャマ(入園説明書にあって、我が家に無かったため)
日々の荷物・洗い物は・・・
1歳児クラスは、薄手の綿Tシャツ3枚、綿のズボン3枚、パンツ3枚、薄手パジャマ1組、肌着3枚にビニール袋類、紙おむつ1枚をかごに入れて入室。退室時に洗い物の引き渡しとなります(未使用の衣料はかごに残します)。
園側で貸しおむつを使用、おむつの洗濯はありません。カバーにうんちがついたときは先生が水洗いしてビニール袋に入れておいてくれます。(月に一度布おむつ代をお支払いします。)現在トイレトレーニング中で、おもらししたりしたときは水洗いしてズボンとパンツもビニール袋に入れてくれます。
外遊び用の帽子・靴・トレーナー・長ズボンは別のかごに入れてあり、週末に持ち帰ります。お食事用エプロン1~2枚を別のかごに入れておき、使用済みのものは水洗いしておいてくれるので、持ち帰ります。週末は布団カバーも持ち帰らないとならないので、着替えやエプロンなど、大量の洗い物を持ち帰ることになり荷物が重いです。
ちなみに0歳児クラスで一緒だったあるママは以前にある民間保育園に預けていたそうですが、布おむつも持参で、汚れた状態でビニールに入れられておむつも持ち帰りだったそうです。