幼稚園と保育園

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大切なわが子の預け先。幼稚園も保育園もどう選ぶべきか本当に気になるところです。その特色と気になるポイントを探ります。

 

基本的な違いは? 幼稚園と保育園

 

 

まず基本的に、幼稚園は学校教育法に基づいた学校であり、保育園は家庭の事情で乳幼児を保育を出来ない場合に保育を行う児童福祉施設です。つまり、幼稚園は教育を行う場であり、保育園は親の代わりに保育をする場、という違いがあります。
これらは制度上の違いで、幼稚園でも「保育」という概念を持っていたり、保育園でも「教育」に取り組んでいる場合があります。

 

幼稚園

監督官庁:

文部科学省

法律:

学校教育法

保育指針:

幼稚園教育要領

先生の必要免許:

幼稚園教諭免許状

資格の内容:

教員免許の一種。平成12年度3月取得者は短期大学及び指定教員養成機関の卒業者が全体の約82%。学校では「教科に関する目」(音楽、図画工作、体育等)及び「教職に関する科目」(教職の意義に関する科目等)を所定の単位数修得。

先生の勤務体系:

ほぼ固定勤務。預かり保育対応の園は保育園同様シフトを組む場合もある。

一日の過ごし方 (全国のママさんのレポートより) ※表記内容はあくまでも一例です:

登園(9時・バスの場合は8時台から)→自由遊び(9~10時)→一斉保育(10~12時)→昼食(12~1時)→自由遊びなど(1~2時)→2時お迎え

保育内容:

早期教育や小学校受験を目標に据える園がある一方で、こどもの自主性を尊重する自由保育を行う園もある。一般的には自由遊びの時間と一斉保育を組み合わせる場合が多い。

対象年齢:

満3歳になった時点で随時入園できる園や、最近は2歳(年度途中で3歳になる子ども)入園を認める園もある。

3~5歳就園割合:

約49%    

入園方法:

直接幼稚園に申し込み。人気のある園は面接や簡単な試験がある場合もあるが、申込み順や全員入園なども多い。

開所時間・お休み:

時間(標準)。夏休み・冬休み等の長期休暇があり、各週土曜日も休み。但し休暇中も預かり保育が行われている場合もある。

延長保育 預かり保育:

午後4時まで、5時まで程度が多い。最近は6~7時まで保育を行う園もある。

食事:食事:給食・お弁当・混合と園の方針によって異なる。

 

保育園

監督官庁:

厚生労働省

法律:

児童福祉法

保育指針:

保育所保育指針

先生の必要免許:

保育士資格証明書

資格の内容:

厚生労働大臣の指定する学校などを卒業もしくは保育士試験(国家試験)合格者。約90%学校卒業者。平成15年から、保育士と称して保育の業務を行うためには、試験に合格の上、都道府県に保育士登録を行うことが必要になった。社会福祉・児童福祉・児童心理学及び精神保健 ・保健衛生学及び生理学・看護学及び実習・栄養学及び実習・保育原理及び教育原理 ・保育実習 を学ぶ。

先生の勤務体系:

早番・通常勤務・遅番などシフトを組む。お休みも土曜出勤があるため、交代で休む。

一日の過ごし方 (全国のママさんのレポートより) ※表記内容はあくまでも一例です:
自由遊び(8~10時)→おやつ(10時)→お散歩(10~11時)→給食(11~12時)→お昼寝(12~2時)→自由遊び。工作やダンスなど行う園もある(2~3時)→おやつ(3時)→自由遊び(3~5時)→お迎え(5~6時)→延長保育(6~7時・8時など)

保育内容:
自由遊びの時間が多い。低年齢のこどもに対しては、オムツトレや歯磨きなどの生活習慣などを身につけられる保育もされている。

対象年齢:

0~5歳。産休明け(生後57日目以降)から入園できる園から1歳もしくは1歳半にならないと入園できない園まで、園または地域によって対応がかなり異なる。

3~5歳就園割合:

残り約51%が保育園など

入園方法:

基本的には所在地の自治体に申し込む。地方格差があり、待機児童の少ない地域なら基準が緩やかだが、待機児童数の多い都市部などでは両親がフルタイム勤務など基準が厳しい。

開所時間・お休み:

基本は8時間。延長保育を実施する園も多い。お休みは土日と年末年始のみ。土曜日や年末の保育をしてくれる保育所もある。

延長保育 預かり保育:

午後5時までが基本で、延長保育は6時まで、7時までが多い。都市部の私立には8~9時まで対応できる園もある。

食事:食事:全給食

 

実際の違いは?

監督官庁:

補助金の基準や出所が異なる。

法律:

施設の位置付けが、幼稚園は「学校」、保育園は「児童福祉施設」

保育指針:

満3歳児以上の保育内容の項目については、平成13年度以降、統一されている。

資格の内容:

保育士免許が国家試験となり、保育士と幼稚園教諭資格を同時に取得できる養成期間が増え、幼稚園教諭の募集でも保育士免許の保持者を条件にしているところも増えている。勉強内容については幼稚園教諭は先生的な内容が多く、保育士さんの勉強のほうが、こどもの健康や生活に密着した科目がやや多いが、先生たちの知識などに大きな差は無いようです。

先生の勤務体系:

保育園の場合は、朝とお迎えの時間では先生が違う。引継ぎがきちんとされているかどうかが重要。

一日の過ごし方 (全国のママさんのレポートより) ※表記内容はあくまでも一例です:

保育園ではおやつの時間やお昼寝の時間がある(幼稚園にお昼寝はない)。

保育内容:

幼稚園でも自由にをしている園があったり、保育園でもひらがな程度は教える園があったり、徐々に内容は近づいているよう。だが、保育園は一日の大半を過ごす場であるため、生活の場、短時間の幼稚園は学校という特色はある。

対象年齢:

幼稚園の受け入れ年齢が年々低下していて、保育園とかなり近づいている。

3~5歳就園割合:

働く女性の増加に伴い、幼稚園以外に通うこどもたちが増えている。

入園方法:

入りやすさでは幼稚園。自由保育や教育プログラムなど選択肢も広く「選ぶ」こともしやすい。また、保育園は「保育に欠ける」が入所条件のため、誰でも利用できるわけではない。

開所時間・お休み:

幼稚園は「学校」なのでお休みが小学校などと同じようにある。

延長保育 預かり保育:

預かり保育や幼保一元が推進され、幼稚園も働くママの利用もあるが、多くは、保育園のほうが援助体制が充実。

食事:食事:保育園はおやつや夕方の補食もある。

 

少子化と働く女性の増加で、いろいろな面で幼稚園と保育所は徐々に近づいているようです。ただ、まだまだ働く女性へのフォロー体制としては、長期休暇や突然の残業への対応などから、現在のところ保育園のほうが柔軟性があるように感じられます。

 

 

2015/07/06


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