産後に起こる産褥熱とは?原因や症状、治療方法と予防法について

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妊娠・出産のために大きく変化したママのからだ。出産後は、赤ちゃんのお世話も加わり、身体的にも精神的にも大きな変化が生じます。そのため、ママのからだにトラブルをきたしやすい時期ともいえます。

今回は、主な産後の異常のひとつ、「産褥熱」についてお話ししたいと思います。

 

 

産褥熱とは?

産褥熱とは、

 ・分娩後24時間から産褥10日目までに発症し、

 ・2日以上にわたる38℃以上の発熱と下腹痛

 ・悪臭を伴う悪露

 ・子宮収縮不良などを認める

 ・子宮を中心とした骨盤内感染症

をいいます。

産褥期に発症した腎盂腎炎や乳腺炎でも発熱を認めますが、これらは産褥熱には含まれません。

 

産褥熱は、以前は妊産婦死亡の主な原因とされていましたが、分娩の管理や抗菌剤の投与などにより、産褥熱による死亡率は激減しています。

ですが、症状を放置していると、感染部位が広がり、最悪の場合、敗血症に至る恐れもあります。

 

 

産褥熱の原因は?

産褥熱は、出産時に生じた傷口から細菌が侵入し、子宮内に感染が広がって炎症を起こすことによって生じます。経腟分娩の場合は、胎盤が付着していた部分から、帝王切開の場合は子宮の切開部分から感染することが多く見られます。

 

子宮内に胎盤や赤ちゃんを包んでいた卵膜が残っていたり、悪露の排出が遅れている場合なども、産褥熱の誘因となります。

 

 

産褥熱の症状は?

産褥熱の主な症状は

 

■発熱

正常な産褥経過でも、産褥4日ころまでは、37~37.5℃程度の体温上昇がみられます。また、おっぱいが張ってくることで熱を持ったような感じになるため、脇で体温を測ると高く表示される場合もあります。

産褥熱では、38℃以上の発熱が2日以上続きます。

 

■下腹部痛・子宮の圧痛

産後にみられる後陣痛とは別に、下腹部が痛み、子宮を押されると痛みが生じます。

 

■悪露の異常

出産後、離床が遅れたり、子宮筋腫があったりなど、原因はさまざまありますが、悪露の排出がスムースにいかない場合があります。悪露は細菌にとっての栄養源でもあり、細菌感染によって、悪露の性状も変化します。

悪露がお刺身が腐ったような悪臭を伴っていたり、膿のような悪露が出たりします。子宮内に胎盤や赤ちゃんを包んでいた卵膜が残っている場合、レバーの塊のような悪露が出ることもあります。

 

■子宮収縮の不良

出産後、子宮はじょじょに妊娠前の大きさに戻ろうとし、小さくなっていきますが、おなかの上から触れると、硬式テニスボールのように固いです。

しかし、子宮収縮が不良の場合は、子宮が小さくなるペースも遅く、おなかの上から子宮をふれると、軟式テニスボールのようにやわらかいことが多いです。

 

 

産褥熱の治療は?

子宮内に悪露が溜まっていたり、胎盤や赤ちゃんを包んでいた卵膜が残っていた場合などは、それらを取り除く処置(子宮内容除去術)をおこないます。くわえて、抗生剤・子宮収縮剤の投与がおこなわれます。

また、状況によっては、腹腔内を洗浄したり、ドレーンを留置して膿を排出させる処置が必要になる場合もあります。

 

 

自分でできる産褥熱の予防とは?

出産の疲れも癒えないうちに産褥熱を発症したら、つらいですよね。赤ちゃんのお世話もありますし、自分でできる予防法を実践してみましょう。

 

■体を清潔に

まず、からだを清潔に保つようにしましょう。ただし、1カ月健診前の入浴、排せつ後のビデの使用はNGです。排泄後は、清浄綿を使用し、外陰部を清潔にしましょう。

 

■こまめにトイレに行きましょう

出産後は、尿意がはっきりしないことがあり、排尿間隔があいてしまうことがあります。これはじょじょに回復していきますが、排尿間隔があいてしまうと、膀胱が充満し、子宮収縮を妨げる要因になってしまいます。

なるべく定期的に排泄するようこころがけ、その際にナプキンもこまめに取り換えるようにしましょう。

 

■悪露の変化に注意

ナプキンをかえるとき、悪露の変化にも注意しておきましょう。レバーの塊のような悪露や悪臭を伴う悪露など、いつもと違う悪露が出る場合は要注意です。

 

■適度な運動と休息

会陰切開をしていたり帝王切開後は、傷の痛みがあって、なかなか動くのもままならないかもしれません。しかし、ずっと寝たきりでは悪露の排泄が促されません。無理のない程度にじょじょに活動の範囲を広げていきましょう。

産褥体操も効果的です。その一方で、赤ちゃんのお世話で疲れがたまってしまうと、免疫力も低下してしまいます。疲れたら休むようにし、お食事もしっかり摂るよう心がけましょう。

 

 

まとめ

産褥熱は近年では重症化することがほとんどない産褥期の異常ですが、感染の可能性は誰にでもあるといえます。産後は赤ちゃんのお世話でママは無理をしがちですが、ご自身のからだの変化にも気を配りつつ、育児ができるとよいですね。

何か変だなと思ったら、早めにかかりつけ医に相談することも大切です。

 

 

 

 

 

◆関連動画 出産ドキュメンタリー(通常分娩)

 

 

 

◆出産の影響に関するQ&A

 

 

◆産後の体調の体験談

 私は痛みに鈍いのか、陣痛がギリギリにくるタイプのようで、自然分娩で2人産んでますがどちらも5時間・4時間と安産でした。

口のなかがとても苦くて味覚障害な悪阻が最初から産むまであって辛かったです。22週入ってすぐに、重症の子宮けいかん無力症で切迫早産で緊急入院になって、手術して子宮をくくって、ずぅっと24時間点滴で、寝たきり生活になりました。最初、3週間ぐらいお風呂もシャワーも入れないし、ご飯も寝たままたべないといけないし、逆流性食堂炎の私は胃も痛いし、逆流して吐いてばかりで辛かったです。出産の時は、くくっていた子宮を抜糸して、子宮口5~6cm開いているのに陣痛がこなくて心配しましたが結局、陣痛来たかなって思って時間をはかったら、すぐに1分置きで、分娩台に乗ってからは2時間以内にうまれました。

 でも、ここからが生き地獄でした。産み落とす少し前から頭痛がしてきて、産んだ直後から激痛でもがき苦しんで、はじめての赤ちゃんもだっこ出来ず、目も開けられないのでみることもできず、頭痛はひどくなるばかりで、薬はまったく利かないし、気分悪くて吐きまくって次の日の夕方まで苦しみました。頭痛は少し痛みが和らいだ感じで、そろそろ治ると思っていたら、また夜中に急に激痛になって、のたうち回りました。

 結局、退院まで頭痛が和らいだと思ったら、急に激痛になったりをくりかえしました。もう、何回吐いたかわかないぐらいきつかったです。退院を1日のばして、CTやMRIをとってもらったりしましたが原因はわからないまま退院しました。ずぅっと頭痛で、赤ちゃんの鳴き声が頭に響いて辛かったです。 退院、1週間後には、また激痛で救急車で運ばれました。

 しばらく病院でくるしんで、何とか少し落ち着いて帰ろうと、会計していたら今度は、大出血で血の海状態になりました。らんまくがひっかかっていたみたいでした。この苦しい頭痛は、あちこち病院行った結果、偏頭痛じゃないかといわれました。合う薬もみつかり、産後2カ月すぎにやっと、頭痛のない日を迎える事ができました。

 ほんとに、辛かったです。出産の痛みなんて比べ物にならないぐらいの頭痛でした。出産って命懸けって思い知らされました。

すみちゃん さん

 不妊治療をして43歳で出産しました。妊娠初期から出産するまで、ずっと色々と具合が悪く毎日点滴、体重8kg減、つわりがましになると、次は目の眩しくて外に出られずサングラス生活で、テレビもれられずラジオの毎日、この体調の悪さは出産までの我慢だ!と言い聞かせて生活してきました。 35週でお腹が急に痛くなって、全く痛くて歩けなくなり車椅子生活に。眠るのに横になるのに3分程かかり痛く、寝返りも声を張り上げ、いてて、いててと騒ぎながら、涙を流しながら。起きるのがまた一苦労、丸椅子に体重をのせて、半泣きでなんとか立ち上がる感じでした。

 最終的に36週1日に帝王切開をしました。無事出産できたのですが、次はまた違う苦しみが始まりました。母乳を出し始めた10日後頃から、一気に色々おかしくなり始めました。まず、節々が痛くなってきて、風邪かな?と思いましたが違いました。耳がおかしくなりました、周囲の色々な小さい音が、全部不快に聞こえてきて、子どもの鳴き声もうるさくてうるさくて、発狂しそうなぐらいで一緒にいられませんでした。耳を右に向けると、自分自身の脈の音がドン、ドン、と聞こえてきたり、冷蔵庫や周囲、近所のモーター音も全部聞こえてきて不快で不快でしょうがありませんでした。妊娠中期から目がとても眩しかったのですが、それも更に悪化をして、出産したら治るどころではなく、全身の他の機能がもおかしくなってしまいました。全身の色々な箇所が痛いし、全てが眩しく、子育ては一切できず自分が生き延びるということだけで、もう一杯一杯になってしまいました。睡眠薬を飲んでも中々眠れませんでした。2週間程は実家にいましたが、子どもの鳴き声や、実家での色々な生活音等苦しくて、家に帰ることにしました。

 次は分かってくれる病院を探すのが大変でした。電車は眩しくて乗れませんでしたので、行くのが大変でした。どこに行っても、なかなか分かってくれるドクターとも会えず、いつこの具合の悪さは終わるのだろうと毎日が勝負している精神ギリギリな日々でした。何だかわからないんですが、焦燥感も凄くて起きている時間が苦しかったです。食欲もなく、うつ病かなとも思いましたが、うつ病とは違うようでした。幻聴等は全くなかったですね。色々なストレスでイライラ焦りも凄かったです。とにかく身体が全部悪いと言ったらいいのでしょうか、先はどうなっていくのだろうと、治る時がくるのか不安でした。

 結局、7箇所ぐらい病院に行き、精神科も行ってみました。軽い睡眠薬や安定剤、漢方薬、あと一番話しが合ったのは更年期外来の先生でした。今も毎月ホルモン補充をして、それはかなり即効、効きました。今、体調は少し良くなったり、悪くなったり、の連続で、一年目の夏はアイスノンを胸にあてないと苦しくてしょうがありませんでしたが、今年の夏はアイスノンをしなくても夏を過ごせました。

 ずっと食事のデリバリーに頼っていたのですが、今年になり自分で少しづつ作れる時も増えてきました。耳もまだおかしくなりますが、やっと軽い日が増えました!更年期の先生いわく、検査の結果としては、まだ更年期の数値ではないそうです。食欲も最近やっと普通な日が増えてきています。子どもの面倒も、結局出産して一年半ほどですが、親に育ててもらう事になってしまいました。家が近いので毎日会いに行き、たいした世話はできませんでしたが、母と一緒に育てました。今後は徐々に日にちを決めて、私が引き取り育てるようになればいいなと思っている所です。 こんなタイプもあるんだと、びっくりしました。お産は、怖いものだと感じました。ホルモンと自律神経は繋がっているらしく、その辺りが私の場合とてもバランスがおかしくなり、自律神経がめちゃくちゃになり、目(閃光)、耳、焦燥感、睡眠、食欲不信、身体の痛さ、など色々おかしくなったと思われます。これからもう少し良くなったら、出産前のような普通の元気な体調になりたいので、ホルモンバランス、自律神経も良くなりそうな腹式呼吸のできそうなものを始めたいと思います。

 今回、高齢出産だからこうなったのかどうかはわかりませんが、できれば早めに産んどいたほうが良かったのかなぁと、考えさせられたりします。難しいものですね。今まで色々な怪我や病気もしてきてかなり辛いものもありましたが、今回ばかりは、本当に生きるか死ぬかといっていいような日々で、ほとほと疲れました。これから子育てを頑張らないとですが、私なりにできる範囲で気楽にやっていこうと思ってます。

紅緒 さん

 四人目妊娠中です。一人目は五月生まれ、若かったせいもあり、そして赤ちゃんがビックリするくらい良く寝てくれたのでホントに体調が良かったです。二人目は六月生まれ、周りに頼って産後三週間大事にしていました。おっぱいは大変でしたが、体調良好。三人目は二月生まれ。ホントに雪の多い寒い冬でした。シャワー浴はキツかったです。産後一年間、身体が冷えていた気がしました。産後すぐに二人目の子の卒園、入学があって色々動いたのでめまいがしました。

 産後はやはり三週間、しっかりと身体を休めた方がいいです。動けてしまうので、動いてしまいますが。四人目は夏に出産予定です。出来るだけ無理して動かないように、ゆっくり身体を休ませたいです。これからの家族の為、元気なお母さんでいるために産後は休ませてもらいます。

あけちママ さん

 1人目の出産のときは、産後の体調もそれほど悪くなかったのですが、2人目出産後は、まず後陣痛がひどく、しばらくは歩くのもやっとでした。年齢を重ねたこともあるんだとは思いますが、1人目出産後に比べて、2人目の時は回復も時間がかかったように思います。また、ベイビーのお世話だけでよかった1人目出産時比べて、上の子の面倒も見ないといけないという点も大きかったと思います。

あっちママ さん

 

その他の産後の体調の体験談

 

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監修者・著者

助産師 REIKO


医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。


2018/11/02


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