自分の虐待経験を思い出すと育児が怖くなってしまいます

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妊娠・出産のQ&A

自分の虐待経験を思い出すと育児が怖くなってしまいます

私は、幼いときに母からの虐待、兄からの性的虐待(今思えば性的虐待だったと思います)を受けていました。今、子どもは1歳になりますが、幼いころに受けた虐待が頭の中を駆け巡り、育児に手がつかなくなってしまいます。子どもを注意するときにも、母と同じ言い方になっているようで、怖くて仕方ありません。
自分自身の虐待経験に気づいたのは、子どもを産んでからでした。母の顔を見るたびに虐待のことが思い出されて、憎くてたまりません。こんな気持ちになってしまう私はおかしいのでしょうか? これから先、どのように子どもを育てていいのか、母とどのように付き合ったらいいのか、分からなくなってしまいます。
書くのがとてもつらいのですが、誰にも打ち明けられず、どうしたらいいのか分からないので、相談させていただきました。

 

つらい思いを打ち明けてくださって、ありがとうございます。誰にでも相談できることではないですね。
お子さんが1歳過ぎて、精神的に少しゆとりが出てきたこと。イヤイヤ期に差し掛かって注意しなければいけない場面が増えてきたこと。こうしたことから、ご自身の子ども時代のことが、ふと頭によぎるようになったのはないでしょうか?
1歳半ごろから自我が芽生えてくると、毎日のようにやりたいことを体験させ、逆に、やってはいけないことはきちんと注意しなければならなくなります。たとえ楽しい時間でも、泣いて駄々をこねていても、注意して我慢をさせるのが親の役目です。
こうした対応は3歳ごろまで続きますが、そのとき、ご自分がお母さんとのつらい関係を思い出し、そのことに囚われていると、お子さんへの養育態度が曖昧になってしまいます。したがって、今はお母さんとのお付き合いは、最小限にしておいた方がいいでしょう。
ご自身の育児態度に自信がなくなったら、地域の保健センターの保健師や、子ども家庭支援センターのスタッフなどに相談してみてください。一人で悩んでしまうと、子どもがその不安を察知して安定しなくなるので、何度でも話を聞いてもらい、あなた自身が自分の気持ちを整理するといいですよ。

質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。

監修者プロフィール


植松 紀子(うえまつ のりこ)先生

平成4年から「こどもの城」小児保健部にて臨床心理士(常勤)として働き、平成19年に定年退職する。横浜市、藤沢市の各教育委員会のスーパーバイザー。日本学校メンタルヘルス学会評議員、田中教育研究所評議員。

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