2022年 今年生まれた赤ちゃんの名づけエピソード:ま行(女の子)

 

 

「ま」ではじまる名前

真緒 真緒(まお)ちゃん
38週の妊婦健診で「まだまだ生まれそうにないね、このままだと頭が大きくなって難産になるから、来週まで生まれなかったら入院して促進剤を使おう」と言われました。不安を抱えて布団に入ったのですが、なんとその日の夜中に陣痛が。とてもホッとしたのを覚えています。ところがまったく痛みが強まりません。軽い生理痛程度の痛みなのに10分間隔を切り、行ってもいいものか迷いながら産院に到着しました。長女と次女のときはいきみ逃しにとても苦労したのですが、いきみたい気持ちがまったくわいてこないのです。そして内診すると、赤ちゃんが高い位置におり、かつ頭が90度横を向いているのがわかりました。だんだんと陣痛の間隔が遠のいてしまい、誘発剤を使うことに。「このままだと赤ちゃんがしんどくなるからね」と言われまた不安になりました。点滴してすぐ、今までなかった鋭い痛み。いきみの許可がすぐにおり、いきむこと3回目にするりと産まれました。痛かったのは約5分ほど。出産した実感がないくらいでした。不安なこともあったけれど見事な安産です。そして、その日はなんと義父の10回目の命日でした。「そろそろ外に出ような」「くるっと回るんだぞ」と導いてくれたように感じました。産後の肥立ちも上の子たちとは比べ物にならないほど元気で、お義父さんのご加護があったとしか思えません。そして、名前は夫婦で話し合い、産前に決めていたものから変更しました。お義父さんの名前にちなんだ「真」と、へその緒の「緒」を使い、「真緒」と名づけました。この出産で感じた、いのちの糸がずーっと続いているような感覚。パパママ、おじいちゃんおばあちゃん、ひいおじいちゃんひいおばあちゃん、そのまたご先祖さま、ずっと続いている。誰かひとりでもいなければ真緒は生まれていないことを実感しました。そして私自身もその糸に入っていることがとてもうれしい。生まれてきてくれたことが一番の親孝行だと感じます。真緒、ママのところに生まれてきてくれてありがとう。ご先祖さま、真緒を生ませてくれてありがとう。そんな気持ちで名づけました。とても気に入っています。(まおママさん)

 

 

「み」ではじまる名前

心愛 心愛(みあ)ちゃん
このたび授かった命は、2人目の出産から11年ぶりでした。 もともと私は妊娠しにくかったため、3人目は難しいだろうなと思いながらも、授かりたいという思いがあり、治療を始めました。しかしなかなか妊娠には至らず、毎月悲しい思いをしていました。そろそろ治療のステップアップが必要という話が出たとき、「ここまで頑張ったのだから、今ある家族を大切に過ごそう」と治療を止めることに。すると奇跡が……なんと、自然妊娠したのです。なかなか授かれず、妊婦さんを見ては胸が苦しくなっていた日々が嘘のように、パッと明るくなった気がしました。心があたたかくなり、きてくれた赤ちゃんや、これまでサポートしてくれた病院の先生、スタッフの方々、家族に感謝の気持ちでいっぱいになりました。心が折れそうになることもありましたが、先生や病院のスタッフの方々のやさしい対応に救われました。今回の妊娠、出産を通して、たくさんの人からやさしくしてもらい、この子には「愛を持った心のある子になりますように。人や生き物、何に対しても、愛のある心で接し、愛される子になりますように」という思いを込めて「心愛(みあ)」と名づけました。(心愛ママさん)
実緒 実緒(みお)ちゃん
自分の気持ちに正直に、誠実に生きてほしい。壁にぶつかったときは解決の「緒(いとぐち)」を見つけ、賢く生きてほしい。そして「充実」した人生を送れるように。他人への思いやりも大切だけど、それで自分を疎かにするのは違うと思っていて、その前にまず自分自身を大事にし、認め、楽しんで生きてほしいと思い名づけました。他人への思いやりややさしさを、自分にも与えられる人になってほしいです。(ぴのさん)
実桜 実桜(みお)ちゃん
春生まれの赤ちゃんだったため、夫婦で「桜」を使いたいなと思っていました。そして、家族でいろいろな名前の候補の中から「実桜」に決めました。おだやかで素直に、実りある人生になりますようにという思いを込めました。(のんのんさん)
美湖 美湖(みこ)ちゃん
夏生まれなので、「夏」を入れたいと思い、いくつか候補を出していたところ、「湖夏」まで辿り着きましたが、「美」を入れたいという思いも出てきました。そこで、「美湖ちゃん」という響きがかわいかったこと、また名前としても珍しいこと、夫も気に入っていたので「湖のように澄んだ心、やさしい子」に育つことを願って、この名前に決定しました♡(みすずさん)
望琴 望琴(みこと)ちゃん
2人目ということで、仕事や育児でバタバタしていて名前が決まったのは出産予定日の1カ月前でした。名前の響きや画数などいろいろと調べ候補を出していましたが、決まった名前はまったく別の名前でした! それも、上の子のときには「この名前はないなぁ」と思った名前なのに、なぜか今回はとてもしっくりきて、すぐに漢字も決まって、調べてみると画数もバッチリ!! おなかの子は、「この名前を望んでいるんだろうなぁ」と思いうれしくなりました! その子も生後3カ月になり、「みこちゃん」と名前を呼ぶとニコッと笑うのでこの名前にしてよかったと心から思います!(みこママさん)
心咲 心咲(みさき)ちゃん
3人目の子で、私たちにとって待望の女の子でした。上は2人とも男の子で、いとこもみんな男の子です。5年ぶりに妊娠がわかり、そして性別は女の子。まさかの女の子に親戚中が沸き上がりました。ですが、妊娠中に口唇口蓋裂があることがわかったのです。私は口唇口蓋裂というのを今回初めて知り、どのように生まれてくるのだろうと少し不安でした。しかし、ネットで調べるにつれいろいろなことがわかり、生まれてからのイメージもわき、徐々に心の準備ができてきました。3人目ということもあり、多少の余裕もあったのだと思います。私は「自分が産む子。多分大丈夫だ」という気持ちで出産に臨むことができましたが、心配だったのは、夫含め周りの反応でした。女の子ということで、みんな特に喜んでいたところもあります。そのため、ちゃんとかわいいと思ってもらえるだろうかと。親戚には堂々と会わせてあげられるだろうかと。特に夫は、「かわいいと思えるのか」とかなり気にしていたようでした。幸い周りの反応は「よくあることだから、まったく問題ないよ」、「今は手術できれいに治せるんだよ」と前向きなことを言ってくれる人ばかり。そして、いざ生まれてきたら、なんてかわいいだろうと、今までの不安が吹き飛んだのを覚えています。手術はまだ先ですが、口唇口蓋裂が気にならないほどかわいくて、堂々と親戚中に見せられ、何を心配していたのだろうと今までの自分を恥じました。心配していた夫も、もちろんまったく気にしておらず、毎日「かわいい、かわいい」と抱っこしまくりです。お兄ちゃんたちは、妹のあまりのかわいさに、毎日取り合いをしています。みんなに愛され、かわいがられて生まれてきた子です。女の子らしく、とってもかわいい名前をつけてあげたいと思いました。生まれてから数日、お兄ちゃんたちを含め、家族みんなで考えました。そして決まったのが「心咲」。「花咲く人生になりますように」「心咲(みさき)」ちゃん。(心咲ママさん)
美鈴 美鈴(みすず)ちゃん
上の子の名前も夫と考えたので、ネットで名前の響きや漢字など一緒に調べていました。お互い「これは?」と言いながら候補を紙に書いていたのですが、なかなかピンときません。ある日、私は上の子を寝かしつけたあと、テレビを見ながら名前を考えていたのですが、眠さの限界だったので先に寝ようと布団へ。目をつぶりながらも名前をまた考えていたら、ふと「美鈴」という名前がひらめきました。そして、忘れないうちに……と夫に名前をメール。次の日、夫にいくつか名前の候補が書いてある紙を渡され、見たら「みすず」と加えてあったので、「私がひらめいた候補を書いてくれたんだ~」と思っていたら「俺が考えたんだよ」と。詳しく聞いたら、同じ時間に同じ名前を思い付いたようで、鳥肌が立ちました。これは運命だと思い「美鈴」に決定。名前を決めた日は、忘れられない日になりました。(るるの助さん)
みのり みのり(みのり)ちゃん
美しい朝雪の日に誕生した娘。そのときに見た、冬の枯れ木に、白い実をつけたかのように乗った雪が印象的で、娘にも、どんな過酷な状況でも実をつけられる、強く美しく、たくましい人になってもらいたいと願い「みのり」と名づけました。また、長女が花をイメージした名前、次女が満月をイメージした名前なので、3人合わせて「雪月花」となるようにしました。(白いスイカさん)
実莉 実莉(みのり)ちゃん
朗らかで笑顔のかわいい女の子になるように、みのりある人生を生きていけますように、との思いを込めて名づけました。夫が、亡くなった私の父から1文字をもらってつけたかったこともありますが、音もかわいさがあり、読みやすさも重視して考えました。(とりるなさん)
翠春 翠春(みはる)ちゃん
夫と結婚して3年、なかなか子宝には恵まれなかったものの毎日2人で楽しく過ごしていました。夫婦ともに子どもが大好きでしたが、もしこのままずっと2人で暮らすことになってもいいかなーなんて諦めていた矢先、昨年の5月に妊娠がわかりました! 初めての妊娠でうれしい気持ちと、無事に子どもを生めるのかという不安とでドキドキしながら夫に報告をすると、今まで見たことのないくらいの笑顔で喜んでくれました! 「俺にできることはなんでもするからどんなことでも言ってね!」と張り切って、手作りのベビーベッドを作ってくれたり、つわりで思うように食べられない私にアイスやフルーツを買ってきてくれたりするほど。私にとっては本当に頼りになりました! コロナ禍での妊娠だったので両親学級なども中止になってしまい、心細いこともたくさんありましたが、一緒になっていろいろと調べてくれる夫を見て、本当にこの人と一緒になってよかったなと改めて感じました。安定期に入り赤ちゃんは女の子だということがわかり、2月末に出産予定だったので春らしい名前をつけてあげたいなと思いました。たくさん候補を考えたのですがなかなか決められず、「こんなにも悩むものか」とびっくりしてしまいました(笑)。結局2人で出産予定日ぎりぎりまで悩み続けましたが、このコロナ禍にも負けない木々のみどりのような強さや澄んだ心を持ち、春のようなあたたかい子に育ってほしいという思いが強くあったので、「翠春(みはる)」と名づけました! 陣痛が始まってから3時間ほどのスーパースピード安産で、気持ちが追いつかないままの出産でしたが、生まれてきた赤ちゃんが力強くたくましく泣いているのを見て、生命力を感じて本当に感動しました!「ようこそ翠春ちゃん!」と言うと、より強く声を上げた気がして、悩みに悩んだけれどいい名前をつけてあげられてよかったと感じました。これからも夫と一緒にたくさんたくさん名前を呼んであげたいと思います!(みはるママさん)
実芽 実芽(みめ)ちゃん
母である私が高校生のときから、子どもにつけたかった名前です。夫には出会った当初から、女の子が生まれたら「みめ」と名づけたいと話していました。名前の意味は「芽が実る」。この子の人生に芽が出て、その芽が実りますようにという思いを込めています。私は子どものころ、夢を諦めてしまった経験があります。そのため、この子が将来やりたいことを見つけたときに、その芽が実るまでやり抜いてほしいという思いもあります。(yuiさん)

 

 

「め」ではじまる名前

芽依 芽依(めい)ちゃん
そろそろ子どもが欲しいと思い妊活を始めて1カ月くらい経ったころ、私は「メイちゃん」という子が私たちの元にやってきてくれる夢を見ました。夢から覚めて、「もしかしたら妊娠したのかな? メイという名前なら5月生まれかな? まさかね?」なんてことを考えながら1週間ほど過ぎ、生理が遅れていることに気づきました。「もしかして本当に妊娠した?」と思い調べてみると妊娠が判明。しかも予定日はなんと5月! そして無事に5月に生まれてきてくれたので、不思議な縁を感じ、夢で見た通り「メイ」と名づけました。漢字は特に夢に出てこなかったので、夫婦で散々悩んだ結果、オーソドックスな漢字を当てました(笑)。(めーママさん)
萌結 萌結(めい)ちゃん
予定日が5月1日で、5月は英語で「メイ」ということと、5月は籍を入れた、結婚した月でもあったので「結」という字を入れたく思っていました。結果、4時間早く生まれたため4月生まれにはなりましたが「萌結(めい)」にしました。(萌結ちゃんママさん)
芽依 芽依(めい)ちゃん
名前を考える際、まず夫婦でお互いに一番譲れない条件を出し合い、それを元にそれぞれ名前案を出して擦り合わせようということに。私の条件は「画数が多すぎないこと(名前書くときに大変なので)」、夫は「運勢のいい名前」でした。ただ、私も夫も海関連の仕事をしていたため、初めは「汐」や「渚」など海に関わる漢字をつけようと2人とも考えていたように思います。私の中では「凪紗」で決まりかけていたとき、夫から親戚に占いの先生がいるから、アドバイスをもらわないかと提案がありました。その方から、縁起のいい名前についてお話しいただいたのですが、最後の「いろいろと話したけれど、やっぱり親のどんな子になってほしいという思いが一番大事よ」というひと言が印象に残りました。私は娘に「自分の好きなことをめいっぱい楽しめる子」になってほしい。ただ、私たちは海が好きだけど、娘がそうなるとは限らないのでは? 海は私の人生であって、この子の人生ではないと思うようになりました。そう考えたとき、それまで候補外だった「芽依」がポンと頭に浮かんだのです。もともと響きは一番好きだったのですが、海と関係ないので候補には挙がらなかった名前。種から出た「芽」がどう育つのか楽しみなように、娘が何に興味をもって、どう成長していくのか楽しみだ、という思いの込もった素敵な名前だなと思い直しました。名前決めの日、お互いの名前案を3つずつ出したら、なんと2人とも「芽依」が候補に挙がっていました! 2人で「即決だね!」と笑い合ったのが、わが子の名づけエピソードです。(芽依ママさん)
芽依菜 芽依菜(めいな)ちゃん
5月生まれのため、芽吹の季節、何でも芽生える子に育ってほしい。「依」は人に頼られるという意味があり、人に囲まれ恵まれる子になってほしい。「菜」は母にも「菜」の漢字がついており、大好きな字を継承しました。(芽依ママさん)

 

 

「も」ではじまる名前

桃楓 桃楓(もか)ちゃん
候補はあったものの、待望の女の子ということでなかなか夫婦で決めきれず。周りに相談してもピンとこず……。字画総画もなかなか合わずで出生届ギリギリで決まりました。生まれたのが8月末ということで、自然に生き生き育つよう植物の強い力をもらえそうな漢字を使おうと、ママの大好きなフルーツである「桃」と、これからの秋の訪れがあるということで秋を感じる「楓」という漢字を使い「もか」とつけました。夏のフレッシュな桃のように元気に生き生きと、そして楓のように時期(世代)に合わせて成長していい方向に変化できる女性になってほしいという願いを込めています。(サトピーさん)
百那 百那(ももな)ちゃん
妊娠中、おいしい桃をたくさん食べたことが強く印象に残っており「百那」にしました。漢字は、くだものの「桃」ではなく「百」にしたのは、「百」は大きい数で縁起がいいとあったので。「那」をつけたのは、長女の名前とお揃いの感じにしたかったからです。たくさんの友だち、才能、幸せに恵まれ、人を思いやれる美しい心を持った子に育ちますように、という意味を込めました。(オリモモのカカさん)

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