
監修者
医師 池谷 美樹 先生
産婦人科 | 横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長
岐阜大学卒業、日本赤十字社医療センターで初期研修後、同センター常勤医師として勤務、東京慈恵医科大学産婦人科講座入局、博士号取得、国立成育医療研究センター周産期診療部勤務、日本赤十字社医療センター産婦人科勤務を経て、現在は横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長。
■主な経歴
平成6年 岐阜大学卒業、日本赤十字社医療センターで初期研修後、同センター常勤医師として勤務
平成14年 東京慈恵医科大学産婦人科講座入局、
平成20年 博士号取得
平成21年 国立成育医療研究センター周産期診療部勤務
平成24年 日本赤十字社医療センター産婦人科勤務
平成28年4月 横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長
■所属学会
日本産科婦人科学会
日本周産期新生児学会
日本糖尿病
妊娠学会
日本産科婦人科栄養
代謝研究会など
■専門医
日本産科婦人科学会専門医
周産期専門医(母体・胎児)
■HP:横浜市立みなと赤十字病院産婦人科
母子手帳とよく言われますが、正式名称は母子健康手帳と言います。母子健康手帳のもらい方についてまとめました。
母子健康手帳ってなに?
妊娠・出産の経過を記録し、生まれてきた赤ちゃんの健康状態、発育の記録、予防接種の履歴を残していく手帳です。妊娠中から小学校入学ごろまで使いますので、大切に保管しましょう。
いつもらう?
初めての妊娠の時には、妊娠が確認され、産院から母子手帳を用意するように言われてもらう場合が多いと思います。最近では、多くの市区町村で妊婦健診の助成を行っているため、健診費用の一部が助成される「補助券妊婦健康診査受診票」が付いてきます。
そのため、いち早く母子健康手帳をもらいに行こうと考える人もいるかと思います。妊娠何週以降という決まりも特にありません。しかし、あまりに早くもらってしまうと万が一流産してしまった時に、辛くなってしまうということもあります。(母子健康手帳は交付後、出産に至らなかった場合でも返却の必要はありません)
健診を受けている産院から用意するようにと言われてからでも遅くはありません。多くの産院では、胎児の心拍が確認された後に、母子手帳の交付をするように伝えていることが多いです。
どこで、どうやってもらう?
自分が現在住んでいる市区町村の役所や保健所などに行き「妊娠届」を提出すると、母子手帳を交付してもらえます。場合によっては、印鑑や身分証明書、産院の証明書などが必要なこともあるので事前に確認をしておきましょう。
こんなことを確認しておきましょう
- ・交付窓口
- ・交付時間
- ・交付に必要なもの
妊娠届は役所のHPで事前にダウンロードすることができたり、交付時にマタニティ相談などがあったりなど時間がかかる場合もあります。
もらったあとは?
母子手帳をもらったら「自分で記入しましょう」と書いてあるページがあります。身長や(妊娠前の)体重、氏名、これまでの妊娠歴、飲んでいる薬、緊急連絡先などが記入できるようになっていますので、必ず書いておきましょう。これらは緊急時に救急隊や病院のスタッフが内容を確認して適切に診断するための重要な情報となります。分娩予定日は特に重要なので、主治医から予定日を伝えられたら必ず記入し、外出する時はマタニティマークと一緒に24時間携帯するようにしてください。
いつも自分が話せる状態にあるとは限りません。母子手帳は必要な産科情報が載ったカルテなので、いつでも提示できるようにしておいてください。
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