妊婦健診について

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妊娠中はいつもより健康状態に気をつけなければなりません。妊婦健診では、ママの体の状態とおなかの中の赤ちゃんの成長を診るためにさまざまな検査をします。妊婦健診を受けることで、病気などに早く気づき、早く対応することができます。

 

妊婦健診の回数

    ~妊娠23週(  〜妊娠6カ月):4週に1回
妊娠24~35週(妊娠7〜9カ月):2週に1回
妊娠36週~    (妊娠10カ月〜):1週に1回 

 

ママやおなかの中の赤ちゃんの状態や病院の検査内容によって変わりますが、だいたい14回程度が目安になります。

 

健診の内容

尿検査

初診では妊娠反応の有無を調べます。(最近は市販の妊娠検査キットでも感度が病院のものとほとんど変わらないため、自宅で陽性反応が出ている場合は初診で妊娠反応の検査を省略することもあります)。その後は、尿糖や尿蛋白の有無を調べるためにおこないます。尿糖や尿蛋白を調べることで、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群の早期発見の手がかりになります。

 

体重測定

妊娠前の体重、前回の妊婦健診時の体重と比較します。急激な増加や減少がないかをチェック。急激な体重の増加は、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群になる可能性が高いため、体重管理はしっかりおこないましょう。

 

妊娠中の体重管理について>>

 

血圧測定

血圧は妊娠高血圧症候群の早期発見のために測定します。もともと高血圧の人は注意が必要です。最高血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上が継続する場合、妊娠高血圧症候群と診断されます。自宅でも測定するよう指導を受けた場合は、指や手首で測るタイプではなく、上腕(肘の上)で測るタイプの血圧計を使用するようにしましょう。

 

内診

主におりものの状態や出血、破水の有無、子宮頚管(子宮の出口)の開き具合や軟らかさなどを診断します。

 

超音波検査

初診や妊娠初期は経腟超音波検査、妊娠中期以降は経腹超音波検査をおこないます。妊娠初期は子宮内に妊娠しているか、赤ちゃんの心拍があるかどうかなどを診ます。妊娠中期以降は赤ちゃんの発育、異常がないかどうかを確認したり、胎盤の位置や羊水の量などをチェックします。経腟超音波検査は、妊娠中期以降でも腟に近い部分の観察に用いられます。

 

血液検査(2〜3回)

初期は血液型、貧血、血糖、梅毒、B型肝炎、C型肝炎、HIV抗体、風疹抗体、不規則抗体、HTLV-1(母乳で感染する白血病の原因となるウィルス)などをチェックし、赤ちゃんに感染する可能性がある感染症を見つけ、母児感染を予防します。妊娠中期以降は貧血や妊娠糖尿病のチェックなどがあります。

 

腹囲・子宮底長測定(中期以降)

赤ちゃんの大きさや子宮の大きさ、羊水の量を知るための検査です。おなかが出しやすい服装で受けるといいでしょう。

 

浮腫検査(中期以降)

足のすねを押して、むくみがあるかどうかチェックします。むくみは妊娠高血圧症候群の前兆として現れることがあるためです。

 

おりものの検査(中期以降)

分娩が近くなると、赤ちゃんが通ってくる産道(腟)内の細菌(GBS/B群溶連菌・クラミジア)をチェックします。ごくまれに産道で赤ちゃんに感染し、重症化することがあるためです。陽性の場合は抗菌薬を投与するなどの処置をすることで赤ちゃんへの感染を防ぎます。

 

問診・保健指導

検査結果について医師からの説明を受けます。不安なことや気になることは、あらかじめまとめておくとスムーズです。

 

 

監修者

医師 池谷 美樹 先生

産婦人科 | 横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長


岐阜大学卒業、日本赤十字社医療センターで初期研修後、同センター常勤医師として勤務、東京慈恵医科大学産婦人科講座入局、博士号取得、国立成育医療研究センター周産期診療部勤務、日本赤十字社医療センター産婦人科勤務を経て、現在は横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長。


経歴

平成6年 岐阜大学卒業、日本赤十字社医療センターで初期研修後、同センター常勤医師として勤務

平成14年 東京慈恵医科大学産婦人科講座入局、

平成20年 博士号取得

平成21年 国立成育医療研究センター周産期診療部勤務

平成24年 日本赤十字社医療センター産婦人科勤務

平成28年4月 横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長

 

■所属学会

日本産科婦人科学会

日本周産期新生児学会

日本糖尿病

妊娠学会

日本産科婦人科栄養

代謝研究会など

 

■専門医

日本産科婦人科学会専門医

周産期専門医(母体・胎児)


2018/09/12

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