人を叩くのは叩いて叱ったせいでしょうか?
2歳5カ月の息子は、2カ月ほど前から友だちの顔や体を叩いたり、突き飛ばしたりするようになりました。おもちゃなどを取られそうになると、「嫌だ!」と言いながら相手を叩くことが頻繁にあります。その都度、息子の手をギュッとつかみ、「叩いてはダメ!」「口で言えば友だちもわかるよ!」と、毅然とした態度で教えてきましたが、一向に変わりません。顔を叩くのはとても危険なので、痛さをわからせるために、2回だけ息子の頬を叩いたこともあります。息子を叩くのはつらく、初めて頬を叩いたときには、私自身、涙がじんわり出てしまいました。叩かれた直後、息子は痛さで大泣きしたのですが、気分を変えたかったのか、反省していないのか、「ママ、おままごとしよう」と突然言ってきました。とはいえ、私が叩いて叱ったせいか、「コラ!」「ダメでしょ!」と私のまねをして、私や夫の顔や体を叩いてくることもあります。顔を叩いたのは2回だけ、おしりを叩いたのも5~6回だけです。頻繁に叩いているわけではないのですが、息子にはトラウマになってしまったのでしょうか? 子どもになめられないためにも厳しくしつける必要があると思うのですが、どこまで厳しくしつけるべきなのかわからなくなってきました。口で叱っても効果がないのは、「甘い親」「うまく叱れない親」になってしまったせいなのでしょうか? 効果がなくても、根気強く、言葉だけで叱るべきなのでしょうか? 息子のことはとてもかわいく思っており、抱きしめたり、愛情表現も十分にしているつもりです。
この時期の子どもは誰でも自己中心的で、「他人の物は自分の物、自分の物も自分の物」という考えを持っています。自他の権利の区別がはっきりせず、自分の欲望を全面的に押し出します。表現できる言葉の数もまだ少なく、言葉の理解も不十分です。したがって、他の子のおもちゃを当たり前のように取ろうとしますので、子ども同士のトラブルが生じたときには大人が間に入ってあげることが大切になるのです。そして、他の遊びに誘って、ムシャクシャした気持ちを解消させてあげることが必要です。また、叩いて育てると、子どもは問題解決の手段として暴力を覚えてしまいますので、決して叩かないようにしましょう。たとえ、おしりでも手でも、軽く叩いてもいけません。いけないことをしたときは、子どもの手を抑えて、「ダメ!」と短くはっきりと言いましょう。それでもトラブルが多い場合は、お母さんが他の場所に連れて行って一緒に走ったり、ボールを投げたりして遊び、気分を変えてあげてください。このように、お友だちとのトラブルが生じたとしても、そのことだけに意識を集中させず、体を使った遊びに誘って、いろいろな遊びを繰り返していきましょう。そうしているうちに、3歳ごろになれば、自然とお友だちとの遊び方を理解していくことができるようになります。