他人の外見の悪口を言います
幼稚園年小の娘は、最近、外出先ですれ違う人やレストランで横に座っている人を観察して、「あの人、太ってる」「お顔が変だね」などと悪口を言います。最初は、相手に聞こえたら失礼なので注意していたのですが、あまりにも毎回言うので、すごく怒ってしまいます。「今度言ったら、お外に連れて行けないよ」「世間にはいろいろな人がいるから、人が嫌な気持ちになることは言わないの」と言い聞かせてもまったく直りません。毎回怒るのもつらいので、娘に「ママは聞かないから、心の中だけで思っておけば?」と言ってみました。しかし、「またあの人のこと太ってるって考えちゃった」とわざわざ言いに来ます。「わざとママに怒られたいの?」と聞いてみると、「怒られたくないよ」と答えます。以前のQ&Aで「親の前だけで悪いことをするのは、親子にズレが生じてるせい」とご回答されているのを拝見し、「私が原因なのかも……」と悩んでいます。こういう場合、娘にどのように「いけないことは言わない」と教えていけばいいのでしょうか? 娘自身、いけないことだとは理解しているらしいのですが、人を見るといろいろ思ってしまうらしく、「それをママに言いたい」というのです。
時々、子どもは自分の感じたままを伝えます。自分を理解してくれる人には、特にそうすることが多いものです。お母さんが他の人の話をするときに、できれば見かけ上のことでも素敵な面を伝えていきましょう。たとえば、子どもが「太っているね」と言っても、「心が温かそうな人ね」と返してみるといいと思います。人を観察する際には、その人がどう素敵かを見つけるような方法を実践していくことが大事です。こうした努力をしても、娘さんが欠点ばかりを話してしまうときには、ただ黙って聞くだけにしましょう。お母さんの反応がないことがわかれば、娘さんもそのうち話さなくなるでしょう。