自分の気持ちを言えません
4歳の息子は、今年から幼稚園に通っていますが、先日、顔に傷をつくって帰ってきました。「どうしたの?」と聞くと、お友だちが自分の前を通ったときに蹴られたらしいのです。痛かったようですが、我慢したみたいです。先生も気付かなかったようですが、こういう場合、先生に報告したほうがよいのか迷っています。また、先生が蛇口をひねったときに水がかかって結構ぬれたらしいのですが、それも「冷たい!」「濡れました!」などと言うことができなかったようです。このようなことは「幼稚園では日常茶飯事」と受け止め、いちいち先生に報告しないほうがよいのでしょうか? 夫に相談したら、「そのうち自分で言えるようになるだろう」と言われました。初めての子で、初めての幼稚園ということもあり、心配でたまりません。
お母さんのご心配、わかります。お友だちや先生に、自分が「嫌」と感じたことを言うのは、大事なことです。それがなかなか言えないというは、家庭でも言えないことが多いのではないでしょうか? 大人にとっては、ささいなことに思えるかもしれませんが、4歳の子にとっては大きな問題です。「嫌だ」「やめて」とはっきり言うには、まず家庭で自分の気持ちを自由にはっきりと表現することが大事です。パパやきょうだいにも、「嫌だったら、嫌って言葉に出して言ってごらん」と伝えるよう話してみましょう。ただし、「言いなさい」と命令してはいけません。泣きながらでも、言葉で「嫌」と言おうとしているときには、よく聞き、言えた勇気に注目しましょう。そして、「お母さんは、あなたが言葉で言ってくれてうれしい!」と伝えてください。こうすることが、人と関わる勇気を与え、自分に自信を持ちながら成長していくことにつながります。