友達のまねをしてよくない言葉を使います
4歳になる娘と幼稚園の同じクラスでよく遊ぶ女の子は、とても言葉がじょうずで会話もしっかりしています。友だちを注意することもできるため、感心させられることが多いのですが、娘に対していつも「嫌い」などと言います。その割には、いつも2人きりではないのですが一緒にいます。娘はその子に「嫌い」と言われるのが寂しいようで、娘の表情が晴れないときは、その子に「え~何で~? 好きになってよ」と言ってみたり、娘に「○○ちゃんは本当に嫌いで言ってるんじゃないんだよ。今度また言われたら、『でも私は○○ちゃんが好き』って言ってごらん。きっとニコニコするよ」とフォローしています。もちろん、親御さんも注意はしています。ところが最近、その子のまねなのか、機嫌が悪くなると「あれ嫌い」「これ嫌い」と言うようになってしまいました。そのときは「その言葉はよくないよ」と注意するのですが、まったく直りません。その子と娘の性格が真逆なので仕方ない面もありますが、正直なところ親として快くはありません。娘にも同じような言動をさせたくはありません。もうまねをしていいこと、よくないことがわかる年齢だと思うのですが、私の注意の仕方が悪いのでしょうか?
娘さんとよく遊んでいるお友だちは、自分の気持ちをはっきりと表現する子なのでしょう。その子のお母さんが「自分の気持ちは、はっきりと伝えることが大事よ」と教えているのかもしれませんね。4歳くらいの子は、大人と同じような微妙な感情がぐんぐん発達しています。またこのころの年齢から、どのような情緒が本人の性格を形成するのかが決まってくると言われます。そのため、このころの子どもたちの情緒はとても不安定なのです。「嫌い」という言葉を多用することを心配されていますが、お子さんは今、自分が感じたことを言葉にして伝えることにチャレンジしているのではないでしょうか? 「嫌だ」「ノー」と思ったなら、それを口に出して言ってみることも、自分の気持ちを人に伝えるためには必要なことです。「嫌い」と言ったとき、どう嫌いなのか詳しく聞いてみてください。本当は「嫌い」なのではなく、「そっちのほうが好き」「本当はこうしたい」という気持ちなのかもしれません。なんでも「嫌い」で済まさず、自分の本当の気持ちを正しく伝えられるように導いてあげるといいかもしれませんね。